一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は3月10日、会員ホテルの2025年2月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は227軒の協力ホテルのうち110軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2025年2月の全国平均は78.1%、前年同月80.2%と2.1ポイント減の結果となった。全国平均では前年実績を久々に下回る結果となり、前年実績を割り込んだのは2023年12月ぶり。
東北、東海、北陸、中国、四国、九州と多くの地域で前年を下回ることとなった。北陸地方をはじめ、東北、中国地方で大雪の影響でキャンセルが続出したとの報告が多数あったという。また、航空機事故の影響もあり全国的に韓国からのインバウンドが減少傾向にあるとのこと。
一方、長野県や北海道では引き続きインバウンドスキーヤーの集客が好調に推移し、札幌では雪まつり開催の影響もあり前年プラス。東京都ではインバウンド、受験生宿泊需要によりプラスになったと述べる。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp