しかしながら職人的な要素を複合的に持っていることが現実社会のニーズであり、そういう意味では早めに一つのエリアでエキスパートとして地盤を固め、他の2〜3のエリアを横目でみながらそれらを有機的に融合させられるジャグリング(お手玉)が得意な存在である必要性が混沌とする、また複雑化するホテルビジネスの中ではあると思います。
ビジネスでもジャグリングは重要だ
ジャグリングは特に難しく考える必要はなく、既に皆、何らかの形で実行していると思います。フロントであれば複数の依頼をゲストから受ける事もジャングリングですし、マネージャーであればスタッフのモチベーションを上げながらゲスト満足度を上げ、そして数値も上げていくことなどもジャグリングであり、既に現実に実践されていることです。
キャリアの、そして広義の意味での人生の二毛作、三毛作は自身を豊かにし、自身を結果的に助け、お手玉の大きさや内容、そしてそれを回す速度は自分のキャパ次第となります。考え方次第ですができれば全く違う色、形を回せるよう意識し、最初は二つをジャグリングし、そこに足し増していければいいです。
頼みごとは忙しい人にお願いしろ。これ、理論的にも正しいことだと思います。
多忙な方は、私の経験上も複数の案件を持ちながら日々を全力疾走(ジャグリング)している方が多いです。複数の案件をドライブする気力と体力があり、時間のコントロールがうまい方がそのほとんどです。自分で実際に手をかけなくともいつ、どのタイミングで完成させるか、優先順位は何かを理解していないとできないからです。
キャリアデザインのみならずジャグリングを家族、友人、仕事、自分とでも置き換えてこれらをバランス良くジャグリングできるようにし、人生をより楽しく謳歌できるようにしたいものです。
- 福永 健司 プロフィール