「旅するこころ2016」— You Tube より —
「滞在して楽しい観光地づくり」の活動を進めるに当り、観光地は, どうあるべきか?の視点ではなく、“ ひとは、なぜ旅をするのか? ” を読み解く事から始めました。
— 旅人が求めるもの、こと… —
“ 観光” という言葉からイメージされる、素敵な景色や美味しい料理だけではない、何かが…?そこで「風」をキーワードに、旅に繋がる言葉を挙げてみました。
風土・風景・風情・風味・風俗・風流・風雅などどれも旅の魅力につながる言葉だと思います
ひとは、なぜ旅をするのか?
誰もがいろいろな旅のシーンを思い描くでしょう恋人との旅、家族との旅、仲間との旅、ひとり旅そこに共通するのは、日常とは異なる環境を求め訪れた地域の魅力に触れ合うことが挙げられます滞在を楽しむ中には、その地域が持つ独特な文化に誇りを持ち暮らす人々の心の豊かさ、その自然な笑顔が、旅の大きな魅力となります。
そんな環境の中で、一緒に訪れた家族・仲間との行動や会話。地域の人々との交流を通じての驚き“ 旅とは新しい自分を発見する事でもある”滞在する中で、何かを感じ! 何かを想う! そこに特別な“ おもてなし” など、旅人は求めていない。
— 地域がすべきこと —
観光をどうする? の前に足元を見てみましょう多くの地域では人口減少や老齢化の問題を抱えています。いますべき事は地域の有する「魅力」を「豊かさ」に変える事です。
魅力とは各地域の個性から生まれ、その個性を地域全員が共有し磨く事で地域が大きく変わるからです。滞在して楽しい観光地づくり、とは地域の人が・自分たちの力で・自分たちの為に・自分たちの誇れるまちを創る・
その魅力に多くの人々が訪れ、滞在を楽しむ!この理念を映像化しYouTube に掲出しています「旅するこころ2016」で観ることが出来ます。
「アルプス山岳郷」のDMO 活動
欧米にあるような“ 多様な人々が滞在を楽しめる山岳リゾート” は、残念ながら日本には存在していません。
そこで、槍穂高・上高地・乗鞍高原・白骨温泉・さわんど温泉・ながわ、の個性(価値)の異なる6地域が連携をすることで多様な楽しみ方を求め訪れる人々が、個性や豊かさを味わいながら滞在して楽しめる山岳リゾートを創るべく活動を始めました。
江中伸広
公益社団法人 国際観光施設協会 理事