反面、過度のプレッシャーや仕事のし過ぎで体調を損ねるのには感心できません。
 
　会計で出てくるバランスシート(Balance Sheet ＝貸借対照表)は企業の価値を教えてくれます。常日頃の業務では主にPL（Profit & Loss Statement＝損益計算書）を中心に管理され、儲かった、儲からない、を測りますが会社の価値が高い、あるいは会社は倒産の危機にあるということを知らせる指針はバランスシートになります。
 
　PLが赤字であっても過去に内部留保（これは簡単に言いますと過去、PLで生まれた黒字の累積です。すなわち1年や2年、赤字、すなわち儲かっていない状態でも直ぐにはホテル（会社）は倒産しません。）があれば、あるいは最終的には現金が回ればホテル（会社）は倒産せずこの状況を可視化しているのはバランスシートになります。
　

　簿記会計の話になりますが会社だけでなく個人もこのバランスシートを持つ（作成する）べきで、これも極めて簡単にいいますと真ん中に一本の縦線を入れ左側に自身が保有する現金預金、株、マンションなどを可能な限り項目として列挙し金額を付します。次に線の右側に自身の持っている銀行からのローン（例えば車のローンや住宅ローン）、あるならば親からの借金などの額を列挙します。
 
　完成したら左側と右側で縦の欄の合計を下に書きます。左側の欄の合計が多ければあなたの財産状況はひとまず問題ありません。左と右の差額が皆さんの財産額です。
 
　ちなみに家計はPLということになります。（給与をもらいそこから日々の生活費などを払い残ったのが当月の損益という訳です）
 
　ここで考えなければならないのは自身の健康です。もし健康に問題があり例えばそれを額に出来るならその事実を線の右側に入れ、再計算しなくてはなりません。こうした考えはホテルや会社のバランスシートにはありませんが本来であれば社長や総支配人の健康値もあてはめないと真のバランスシートにはならないと私は考えます。
 
　健康次第では倒産もあり得ます。キャリアを推し進める上でも健康が財産です。
 
 

 



 

福永 健司 プロフィール