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第8回 高桑隆「良くも、悪くも、大変化。いま日本の農業と『食』を考える」

第8回 高級生鮮食品を爆買い&eat inするアジア観光客、 大阪黒門市場に、国産農産物の可能性が見える

2016年05月12日(木)
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㈲日本フードサービスブレイン 代表取締役
フードビジネスカウンセラー
高桑 隆 プロフィール

 久々に驚いた。沸騰するアジア諸国の熱気が、大阪ミナミの「黒門市場」に充満している。
 写真を見てもらいたい。「黒門三平」という魚屋さんである。店頭には刺身・寿司・焼き魚・干物などが並んでいる。
 
 値段を見て驚いた。冷凍タラバカニが7800円、特大串焼き海老が1500円、殻付き剥きウニ1000円、トロマグロ握り寿司2000円と盛り合せ寿司3000円、そのほか高級魚が目白押し。
 台湾女性とおぼしき外人観光客が、タラバカニ2箱と焼き海老4本抱えてレジに並ぶ。税込2万3000円のお買い上げ。彼女が向かった先は、店の奥のイートイン席。否、この店は鮮魚店だ。そんな飲食店みたいな客席など無いはずだが……。

鮮魚店の店頭に並ぶ高級海産物
アジア系観光客が爆買い&イートイン
左は「黒門三平」のイートイン席
右が青果店の「淡雪いちご」2980円
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