- ㈲日本フードサービスブレイン 代表取締役
フードビジネスカウンセラー - 高桑 隆 プロフィール
日本産農産物・食品の輸出が、年間6000億円を超えて急成長しているのをご存じだろうか? 2014年度の統計だが、総額6117億円。対前年比⒒1%も伸びているのである。そして15年度は、6921億円⒒3%の伸びである。
2015年度海外輸出の食品の内訳(農水省HP出典)
2014年度、100億円以上輸出した国(全国農業新聞 出典)
2014年度の品目別内訳を見ると、農産物(清酒含む)が6117億円、林産物が211億円、水産物が2337億円となっている。農水省は、2020年までに1兆円の輸出を計画しているが、この調子で行けば、あと数年で目標は達成されそうな勢いである。世界一物価の高い我が国の、その国産農産物や商品が、一体誰が買っているのか?
豊かになったアジアの人々である。お役人も想像できなかった、アジアの富裕層の日本産農産物の「爆買」。同じ様な流れで、昨年我国を訪れる外国人(大半がアジア人)が、2000万人に達したと沸いているが、アジアを見渡してみればその原因はすぐに見つけられる。
地球人口は70億人。パキスタンから極東の日本まで、このエリアにその半分、35億人が居住している。中国13億人、インド12億人、アセアン地域8億人、日本1億人など合計すると35億人になる。