優勝した大塚一人氏。審査員と同年代のベテランバーテンダーが輝いた
ヒロミエンタープライズ㈱(東京都荒川区、広見護社長)は3 月15 日㈫、「第1 回パドロン・カクテルコンペティション&シガーナイト」を東京・六本木のグランドハイアット東京のバー「マデュロ」で開催した。
この大会は、ニカラグア産プレミアムシガー「パドロン」に合わせたカクテルを募る初めてのコンペティション。その趣向に全国のバーテンダーからの応募が協会・団体を問わず集まった。
中央に優勝した大塚氏、その右に準優勝の天沼啓吾氏(Bar Revelstock)と主催の広見護氏。そして今大会の全審査員
カクテルベースにヘネシーX.O. またはヘネシーV.S. を使用する規定のもと、パドロンの香りや味わい、ブランドやストーリーに寄り添うカクテルの発表が続いた。
当日腕を競った20 人から栄冠を勝ち取ったのは、カクテル「エル マルティーリョ」(小さなハンマー)を創つくったVAL’S BAR(宇都宮市)の大塚一人氏。大塚氏にはドーメル・ジャポン㈱からチャンピオン・ブレザーの「お仕立券」、エス・テー・デュポン ジャポン㈱からS.T.Dupont のライター、パドロンのシガー69 本がヒュミドール入りで、さらにスイスの高級腕時計、ラドー・クーポール・クラシックが贈られた。
大塚氏はバー経営とともにシガーショップも営む。パドロンは日本への輸入が始まったころから扱い続けている、思い入れの深いシガーだという。今大会に向けて、毎日のようにパドロンを吸いながら、カクテル考案と試作に明け暮れた。出場選手中、最年長のバーテンダー。審査員と同年代のベテランが、このコンペティションへの気持ちの強さとともに、結果を手繰り寄せた。
会場がシガーの芳香に包まれる中での競技というのもほかに類を見ないコンペティション。香りとの調和という視点から考えると、今後のペアリングやマッチング、商品やサービスのブランディングを探るヒントが見えてくる。
DATA
開催日:2016 年3 月15 日
会場:グランド ハイアット東京「マデュロ」
出場者数:20 名
優勝:大塚一人(VAL'S BAR =栃木県宇都宮市二荒町5-18)
準優勝:天沼啓吾(Bar Revelstock =埼玉県さいたま市浦和区仲町1-11-20)
審査員:アレクサンドラ・ロバト・ドゥダル氏(MHD モエヘネシーディアジオ)、中村孝則氏(World's 50 Best Restaurants日本評議委員長)、岸久氏(日本バーテンダー協会会長)、小森谷弘(日本ホテルバーメンズ協会会長)、北村聡氏(プロフェッショナルバーテンダーズ機構チェアマン)、酒向明浩氏(カクテル文化振興会評議員)、太田進(小誌代表)