高過密ホテルマーケット大阪で国内 4 軒⽬が開業 情熱や前向きな姿勢を重視し採用したスタッフたちと挑む 「フォーシーズンズホテル」のエリアブランディング

今夏、大阪で開業した東京建物の49 階建ての高層ビル「One Dojima」は、分譲マンション「BrilliaTower 堂島（ブリリアタワー堂島）」と「 フォーシーズンズホテル大阪」が一体化した、日本初の超高層複合タワーとして話題となった。日本で4 軒目となる「フォーシーズンズホテル大阪」（1 ～ 2 階、28 〜 37 階・全175 室）は、新規開業ホテル激戦区の大阪でどのようなポジションとブランディングを築いていくのだろうか。総支配人のアレスター・マカルパイン氏に聞いた。
 

フォーシーズンズホテル大阪
総支配人
アレスター・マカルパイン氏

北アイルランド出身。1996 年、マネージメント候補の研修生としてフォーシーズンズに入社。
香港、モルディブ、東京、ワシントンD.C.、ニューヨークなどの主要な拠点においキャリアを重ね、2005 年には、フォーシーズンズ リゾート ラナイにおいてリゾートマネージャーとしてフォーシーズンズの旗の下、包括的なリブランディングプロジェクトに携わる。同島内の二つのリゾートのオープニングを経験、08 年、フォーシーズンズ リゾート モルディブ アット クダフラの総支配人に着任。その後セーシェル、ランカウイ、杭州、ハワイのラナイ島にあるフォーシーズンズ リゾート ラナイとセンセイ ラナイ・ ア・ フォーシーズンズ リゾートの総支配人を経て、2024 年8 月1 日開業のフォーシーズンズホテル大阪の総支配人に就任、現在に至る。

----生粋のフォーシーズンズブランドでのキャリアアップを重ねてきました。日本への着任は2001年（フォーシーズンズホテル椿山荘）以来ですが、大阪・堂島という立地はどのような印象でしょうか。

　私にとって12 カ所目のフォーシーズンズブランドのホテルとなります。大阪に来て1 年３カ月たちましたが、東京での勤務経験を踏まえても、日本国内でも都市の文化が大きく異なることを実感しています。大阪は一言で表現すると” ウェルカム気質“、フレンドリーでオープンマインド、ほがらかで、大きな声でよく笑うといった印象があります。当ホテルもこの地の方々に好意的に受け入れていただいていると感じています。

　さらにこの堂島エリアは、特別なロケーションだと感じています。江⼾時代から大きな⽶市場があって、米などを運ぶために構築された⽔路が発達し、いくつもの橋がかけられた「水の都」。現在では大阪のビジネス拠点でもあり、⻄⽇本の商業の中⼼でもあります。主要ターミナルのJR ⼤阪駅（梅⽥）まで徒歩圏内。また、多くのギャラリーやミュージアムが⽴ち並ぶアートの街としても知られる中之島も近く、ビジネス、ショッピング、エンターテイメントの拠点として便利なロケーションです。現代的な建築と歴史ある街並みが融合する、まさに今の⼤阪を象徴する場所といえるでしょう。ホテルの高層階からの眺望、特に歴史的建造物と、対照的なフェスティバルホールなどの現代的な高層ビルが立ち並ぶ、都市・大阪の景観が魅力的だと思います。夕暮れ時や夜間のライトアップされたビル群はとても美しいですね。

----ビル全体は、高級レジデンス一体型の超高層複合タワーとしても、話題を集めていますね。

　豊かな⽔に恵まれたこの街を象徴するような、船の帆をモチーフにしたアイコニックな49 階建ての⾼層ビル「One Dojima」は、東京建物（株）が手掛ける分譲マンション「Brillia Tower 堂島（ブリリアタワー堂島）」と、私どものホテルが⼀体化した超⾼層複合タワーです。ホテルの占有部分は1 ～ 2 階と28 ～ 37 階。このキタエリアは、ハイエンドなレジデンスビルが続々と建っていますが、中でも、「One Dojima」に関しては、「フォーシーズンズホテル」が入るから契約を決めたとのお声もあったと伺っております。きちんとブランド構築ができている「フォーシーズンズホテル」というグローバルで展開するラグジュアリーホテルブランドが同じビルに入ることで、レジデンスの価値も上がるとご期待いただいているのだと実感しています。


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本記事は月刊ホテレス2024年11月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
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