■カスタマーへフォーカスする
「あなたの顧客は誰ですか?」
キャリアを考える上ではゲスト、上司、同僚、株主、部下すなわち360度が顧客となります。必要なのは“Voice of Customer”すなわち顧客の声、要望。無理に迎合する必要はありませんが、顧客の声を理解し一歩先を行く心構えでいましょう。これは我々が得意とする分野、そう「ホスピタリティ」でもあります。
またマーケットの環境や状況も視野に入れる必要があります。
・現在、マーケットは何を欲しているのか?
・需要に対し供給である自分はマーケットニーズに合致しているのか?
・今は積極的に動く時なのか、あるいは待ちなのか?
・よりよく通用するために何が必要なのか?
■選択と集中
総支配人、フロントスタッフ、調理…ホテル内だけでなく外でも他の部分は差がつくこともありますが、唯一同等なのは時間です。この時間の使い方、言い方を変えれば自分のキャリアを構築するのに何を選択し、何に集中し、そして何を捨て、諦めるのか?
決まった24時間365日の中でいかに効率よく効果的に自身を生かすのか?これが命題です。
■決定してから手法を考える
朝令暮改。朝決めたことを夕方には違うやり方にするという意味でつかわれるので、この言葉通りに実践すると往々にして現場の混乱を招くことが多いですが、経営の世界ではあり得ます。ご存じのようにこの混迷する環境下では今は成功している方法でもすぐに模倣され陳腐化します。そうした意味ではスピード感というものが重要になります。まずは決めて動いてみる、走りながら柔軟に対応する。問題や障害を次の自分の成功への砥石と考える必要があります。
- 福永 健司 プロフィール