機械化の研究は驚くほど進んでおり、「ロボットが人にとって代わるなんてまだずっと先の話だろう」と考えている人もいるかもしれないが、研究者たちの話を聞いていると今年、来年ではないにしても実現に向けて着実に前進をしているのが分かる。機械化が進めば当然機械にとって代わられる仕事はなくなるわけであり、この業界で働くわれわれは、その時代を見据えて考えなければならない。
その昔、私がアメリカのレストランで働いていたころ、もう少し稼ぎたいなと思いオーナーに相談をしたところ、「ヴァレーパーキングもやったらどうか」という提案をもらった。ヴァレーパーキングの仕事は多くのチップが稼げる一方でそれをやらせてくれる機会は少なく、ありがたいと喜んでしばらくやったことがある。
ヴァレーサービスは皆さまもご存じの通りホテルやレストランの駐車係で、ゲストはわざわざ自分で駐車することなくエンジンをかけたままエントランスで車を乗り捨てタグを受け取り、また必要な際に係に渡せば車を回してくれるというサービスだ。
車社会であるからこそかもしれないが、
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
ヴァレーサービスがロボット化する日
【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月15日(火)