皆さまは『Gault & Millau(ゴ エ ミヨ)』をご存知であろうか。食にかかわっている方であれば多くの方がご存知であると思うが、既存のものとは明らかに一線を画した食のプロフェッショナルガイドブックである。これが、近々日本に進出をするというので、是非こちらでご紹介をさせていただきたい。
『Gault & Millau』のルーツはHenri Gaul(i アンリ・ゴ)とChristian Millau(クリスチャン・ミヨ)という二人の食のジャーナリストが1962年に発行したパリのレストランガイドだった。そのガイドはほかの著名なレストランガイドとはまったくもって一線を画し、レストランをよく理解した者の視点で、レストランを評価することであっという間にプロフェッショナルたちから信頼を獲得していった。
そのプロフェッショナルな視点は、例えば今では誰もが知るポール・ボキューズをはじめとした気鋭の料理人たちをいち早く発掘。1973年には有名な「ヌーヴェル・キュイジーヌ宣言」を発表するなど、『Gault & Millau』は当時のフランス料理界から料理をめぐる新しい才能の発見にかけてはパイオニアであるという評価を確立していた。
『Gault & Millau』の特徴は単にレストランを紹介するものではないという点だ。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
新たな食のプラットフォーム
【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月04日(金)