ホテルの不動産賃貸借契約型運営方式では、サンドイッチ賃貸を採用するリートによるホテル運営が中心となります。香港のホテルを所有するリート法人のレポートによりますと、大半はハイブリッド型賃料が採用されており、取得時に初年度における固定賃料の利回り水準で 5.0%から5.5%のようです。その後は不動産鑑定評価機関等の第三者意見に基づき固定賃料割合が見直されています。
2020年 11月時点と比較し、2021年度の固定賃料割合は 35%から40%縮小しています。その他の投資信託事例等では、賃貸期間 14年のハイブリッド型賃料であり、歩合賃料部分については、GOPの 70%等の事例があります(2018年度の固定賃料割合は 32%、2019年度は 41%)。リート市場以外でのホテル賃貸は、特にアフターコロナ市場においてはほぼ見られないといわれています。
2021年9月10日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考
第458回 昨今の海外ホテル不動産賃貸借契約の状況や動向整理(2)
【月刊HOTERES 2021年09月号】
2021年09月09日(木)