十和田八幡平と蔦沼
青森県は本州の最北端に構え、東北の中でも最も自然に恵まれている。その中心に位置するのが十和田八幡平国立公園である。公園内には、青森を代表する八甲田山がそびえ、その裾野には十和田湖が満面の水をたたえ観光客を温かく包み込む。この雄大な自然を背景に、観光客を魅了するスポットがいくつも点在する。八甲田山には、長さ2400m、高さ650m の雄大なロープウェーがあり、冬から春にはスキーが、雪解けとともに高山植物が楽しめる。さらには雪中行軍遭難資料館、奥入瀬渓流館、奥入瀬湧水館など見学できる施設もそろっている。そして、八甲田山の麓、標高約460m のところにブナの原生林やさまざまな野鳥が生息する自然が残る蔦沼地域がある。蔦沼は、七つの沼の一つで、蔦沼のほか鏡沼、月沼、瓢箪沼などがあり、自然遊歩道「沼めぐりの小路」が整備され、散策が楽しめる。このほかに葛温泉もあり、四季折々の自然が楽しめる。
県民所得は全国8 位
青森県の面積は9645.6km2で全国第8 位と、岐阜県より小さく、山形県より大きい。人口は127.6 万人で全国31 位。岩手県より多く、長崎県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は10.7%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は56.6%、65 歳以上の老年人口は32.7%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は3.2 兆円で全国35 位。一人当たり所得は249.0 万円であり、全国で鹿児島県に次いで44 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は4.8%、第2 次産業は22.0%、第3 次産業は73.2%で、全国平均と比べると第1 次産業比率が高い。工業出荷額は1.8 兆円で全国41 位、人口当たりは137.6 万円で全国40 位となっている。
ホテル・旅館の伸びは全国平均を下回る
飲食店数は14 年で7034 店。内訳を見ると、食堂・レストランが856 店で12.2%、専門料理店が1385 店で19.7%を占める。その中で多いのは中華料理店の599 店で8.5%を占める。次いでその他の専門料理店が352 店の5.0%と続いている。そのほか、すし店が262 店(3.7%)、そば・うどん店が170 店(2.4%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは2105 店(29.9%)、酒場・ビアホールは1612 店(22.9%)と多く、両者で52.8%を占める。以上のほか喫茶店は458 店(6.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は174 店(2.5%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は609 店である。ホテル・旅館の施設数は18 年で680 軒、客室数は2 万575 室で、2010 年からの伸び率を見ると、施設数は全国の▲ 12.6%に対して当県は▲ 26.2%、客室数は全国の5.0%に対して当県は▲ 7.5%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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