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インタビュー  豊島区長  高野之夫氏 

「東アジア文化都市2019 豊島」を契機に、池袋を軸とした 豊島区の存在感を高めたい

【週刊ホテルレストラン2019年01月11日号】
2019年01月11日(金)
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池袋を頂上にした高い山を目指して
オール豊島区で国際文化都市を整備する
 
—10月のハロウィンの時期も、仮装を楽しむ人々で池袋の街が賑わいました。

 
 2018 年のハロウィンは渋谷で暴動に近い騒ぎが起こり、ある意味で無法地帯になってしまうという残念な状況が見られました。その一方で池袋のハロウィンには10 万人が訪れ、ルールを守りながら仮装をして街を楽しんでいました。思い思いのコスチュームに着替えていただく場所を1500 円で提供したのですが、2日間で2万人近くの方々にご利用いただきました。人々が楽しむこうしたイベントにも行政がしっかりと関わることで、誰もが楽しめる空間を創り上げることができる。そのことをあらためて実感しました。
 
 こうした環境を創り上げるまでには長い時間がかかりました。かつては「怖い」「汚い」と言われていた池袋を、20 年かけて変えてきたのです。まったく問題なくハロウィンを成功させることができて、これまでの取り組みの苦労がようやく実ったと感じました。客引きやポイ捨てをなくしていくための「環境浄化パトロール」の活動は、地元の方々のご協力を得ながら毎週行なっていますが、それを20 年間もの長きにわたって続けてきたのです。
 
—確かに10 年前に比べると、街の環境が変わってきていると感じます。
 

 池袋は新宿、渋谷、六本木とは異なる方向性で街づくりを進めてきました。その一つの象徴が公園です。従来はネガティブなイメージしかなかった南池袋公園を整備することで、今では家族連れにとって憩いの場所となる美しい公園に生まれ変わりました。
 
 さらに池袋西口公園の改修工事も2018 年11 月から始まり、2019 年11 月に完成予定です。こちらの公園には、フルオーケストラが演奏できる野外音楽堂を設置します。たとえば隣にある東京芸術劇場で本格的なコンサートを行ない、野外音楽堂ではビギナーも楽しめるやさしいクラシックを演奏するといった連携も図れるでしょう。街全体に文化的な雰囲気を創り出す“ 池袋の顔” としての役割を果たしてくれると思います。
 
 また、2020 年には、東池袋の造幣局跡地に1.7ha の面積を有し、5000 人から1 万人規模のライブコンサートにも対応できる区内最大の防災公園も誕生します。
 
—2019 年の「東アジア文化都市2019 豊島」、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて懸念はありますか。
 
 プロジェクトを進める上で懸念材料として想定されるのは、「ホテル不足」です。インバウンドのお客さまは少なくとも2泊、3泊はしていくでしょう。そのことを考えてみても、ホテル不足の問題解決に向けた活動は発展途上と言うよりも、ようやく緒についたところです。
 
 池袋のホテルの供給量は現状でも目一杯ですから、宿泊施設、特に質の高いホテルの充実を急ぐ必要があります。池袋周辺の大塚や目白、さらに巣鴨近辺も含めて宿泊施設の整備に取り組んでいく。まさに「オール豊島区」で街づくりにあたっていくべきです。
 
「高い山ほど裾野が広い」とよく言われます。周辺エリアが一体となって、頂上にある池袋をしっかりと支える形が構築できれば、豊島区はとても高い山を目指すことができるはずです。「東アジア文化都市2019 豊島」という大きなチャンスを存分に活かしながら、アートとカルチャーを世界に向けて発信できる国際文化都市としてさらなる高みを目指していきます。

池袋駅東口駅前広場イメージパース
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