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  • 国内の名だたるリゾートにメルキュールおよび初上陸となるグランドメルキュール23軒を来春開業、アコー アジアCEOのガース・シモンズ氏に日本市場における戦略や展望を独占インタビュー
スペシャルインタビュー アコー

アコーグループが国内の名だたるリゾートにメルキュールおよび初上陸となるグランドメルキュール23軒を来春開業、魅力ある日本のローカルを世界に向けて発信

【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月22日(金)
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■グランドメルキュールとメルキュールの違いを教えてください。
 
 メルキュールブランドは国際的なネットワークを生かし、世界60カ国以上、900を超える拠点でその土地の魅力を食・デザインを通じて感じ取っていただけることを目指したミッドスケールホテルです。ビジネスやレジャーなどさまざまな目的を持つお客さまに、身近でありつつ非日常の宿泊体験を提供しています。
 一方のグランドメルキュールブランドは、世界12カ国、約60の拠点を有し、館内に漂うその土地を象徴するような香り、地元の食材を用いた食体験などを通して五感でその土地の文化・慣習に深く浸っていただくことを目指したアップスケールホテルです。
 グランドメルキュールはサービスもプレミアムになります。例えばカルチャーホストというスタッフが各ホテルにいて、ローカルのコンシェルジュのようにお客さまをお迎えします。デザイン、食に加えて大和リゾートでは温泉やサウナになると思いますが、ウエルネスや香りなどでもローカルを感じていただくことをコンセプトにしています。現在はグランドメルキュールのロビーや湯上りラウンジなどで使う日本独自の香りを開発中です。
 
■これだけ集中したリゾートのオープンは、なかなかないことだと思います。
 
 多分日本初だと思います。JHRAもリブランドプロジェクトをたくさん手がけていますので、大和リゾートを含めて三社で手を組んで成功させたいと思っています。JHRAは強力なパートナーです。
 
日本のマーケットに期待、今後もアコーブランドを拡大
 
■この23軒のオープンによって、日本におけるアコーブランドを押し上げるのではないかと思います。この取り組みが日本における開発計画に影響を与えるとお考えですか。
 
 もともと日本にはフォーカスしていました。23軒が加わることでアコーのプレゼンスが来春に47軒と2倍になり、インターナショナルホテルオペレーターの中では3位になるでしょう。それだけでなく、来年の秋には、ノボテル奈良、2025年にはフェアモント東京も開業予定と、今後も拡大していく計画です。日本という国はとても魅力的ですし、コロナ中もコロナが終息したら最初にどこに行きたいかという話をしていたとき、やはり日本という人が多かったですね。こうした声も聞こえてくるので今後も日本にはフォーカスしていく考えです。

■アコーブランドが増えていくと、メンバーシップ制度がさらに有効に働くと思われます。これから日本人メンバーを獲得する取り組みを強化していくお考えなのでしょうか。

 ロイヤルティメンバーを国内で増やすことは一番の目標です。いままで日本で運営しているホテルはほとんど海外からのお客さまだったので、国内の顧客をターゲットにする機会があまりありませんでした。このほど加わる23軒のホテルでは、これまで80〜90%がドメスティックのお客さまでしたので、この方たちにメンバーになっていただける機会も増えるでしょう。X(旧ツイッター)を見ると、アコーのメンバーシップを取らなければ、というコメントが増えているので、大変ポジティブに捉えられているようで嬉しい限りです。

■今後の日本におけるホテル開発の展望、目標など教えてください。

 今後も、さらにアコーブランドを拡大していく計画です。アコーの強みは新規開業のホテルだけでなく、リブランドプロジェクトを他社よりも多く手がけている自負があります。ミッドスケールのブランドもアコーの強みです。
 現在は全世界で週に一軒のペースでホテルをオープンしています。今年だけでアジア地域で65軒オープンし、来年も60軒以上を開業する目標があり、とくに日本、インド、タイ、インドネシア、シンガポールのマーケットにフォーカスしています。日本では東南アジアからの集客にも注目しており、来春開業する23軒はプレミアムとミッドスケールで東南アジアの方が泊まる比率が高いと予想されるので、大変期待しています。

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