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2023年8月25日号 トップインタビュー 株式会社帝国ホテル取締役 執行役員 東京総支配人八島 和彦 氏

トップインタビュー 帝国ホテル取締役 執行役員 東京総支配人八島 和彦 氏

【月刊HOTERES 2023年08月号】
2023年08月24日(木)
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売上回復に向けた営業強化によって好循環を生み出すことが直近の最重要課題

----帝国ホテル 東京の総支配人に就任した心境を教えてください。

 コロナ禍にあったここ数年はホテル業界全体がどん底を味わってきましたが、日本の水際対策が緩和されたことに伴い 2022年 10月あたりから宿泊を中心に次第に業績は回復してきています。2023年 5月にコロナが 5類感染症に移行したことで未曾有の災いの時期が明け、会社としても反転攻勢をかけていく環境が整いました。このタイミングで長い歴史を持つ帝国ホテル東京の総支配人を拝命したことの責任の重さをひしひしと感じています。
 
 コロナ禍で傷んだ財務面を回復させるためには、営業収益を上げていかなければなりません。一気に戻ってきている需要に向けてどのように上手くビジネスを展開していけるかが当面のテーマになります。つまり営業をどのように強化していけるかが、私に課せられた大きな使命なのです。
 
 売上と利益を確保することにより、投資を行い、サービスを向上させ、さらに多くのお客さまに満足していただくという循環をまわすことが直近の最重要課題です。 

----帝国ホテル 東京はこれから大きな再開発事業を控えていますが、どのように進めていくことになるのでしょうか。

 2021年に発表した通り、帝国ホテル東京の再開発が 2024年から始まります。開始時期はまだ正式には決まっていませんが、約 1年後にタワー館から着工され、最終的に 2036年にすべてが完成する予定です。長いスパンの転換期を迎えるにあたり、ホテルとしてどのように対応していくのかを考えていかなければなりません。

 再開発によってハードは進化しますが、それに合わせて先人たちが紡いできたサービスをどのように進化させていくべきなのか、しっかりと検討していく必要があります。その意味ではこれまでの慣習にとらわれることなく、ゼロベースに近いところからの再出発であるという覚悟を持って、新しい取り組みにチャレンジしていかなければならないと強く感じています。

 

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