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2023年2月10日号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《広島県島しょ部編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《広島県島しょ部編》

【月刊HOTERES 2023年02月号】
2023年02月09日(木)
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 今回取り上げるのは広島県に属する島しょ部。広島県は南部に瀬戸内海が広がり、多くの島々が点在している。また、向島、因島、生口島などの島々はしまなみ海道で愛媛県に結ばれている。今回は地域に大きな経済波及効果をもたらしているしまなみ海道のポテンシャルも見ていきたい。広島県のマクロマーケット、マクロ観光マーケットに関しては広島市編を参照していただきたい。

1.マーケットポテンシャル
 広島県の地理的な特徴は、内陸部に山間部が多く、臨海部まで山が迫っており、海域には多くの島しょ部が存在していることである。そのため、可住地域が少なく、臨海部の埋め立て地で居住地を確保している状況であるが、本島に近く面積の大きい島しょ部にも比較的人口が存在し、観光だけでなく、県内の産業基盤が位置する島もある。

 広島県の島しょ部は県の南部に位置する瀬戸内海に点在している。県内には複数の群島が形成されており、東部から見ると、走島などの走島群島、田島・横島などの備後群島、因島・生口島などの芸備群島、さらに愛媛県の大三島を挟んで大崎上島などの上大島群島、大崎下島などの下大島群島、上蒲刈島・下蒲刈島などの蒲刈群島、江田島・能美島・倉橋島などの安芸群島があり、さらに群島に属さない島しょ部が数多く点在している。島の数は 142島あり、そのうち 34島が有人離島(※ 1)である。
 
 向島、因島、生口島には尾道市本土側から本州四国連絡道路の 3ルートのうち、西に位置する尾道市・今治ルートの西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」が走っており、愛媛県の島しょ部を経由し愛媛県今治市までつながっている。しまなみ海道は中国地方と四国地方を結ぶ重要な幹線道路と言える。(図表 1)

 広島本土から島しょ部への交通は、しまなみ海道(尾道~今治)や、国道487号(呉~江田島)、県道 74号・県道 287号(呉~下蒲刈島~上蒲刈島)などの連絡橋で結ばれている島は自動車で通行できるが、その他は広島県からの旅客フェリーでの乗り入れが中心となっている。
 
 所要時間を見ると、広島港から宮島港へは 30分、呉港から宮島港へは 45分、広島港から小用港(江田島)へは15分、呉港から小用港へは 10分など長くても45分程度で離島へ行かれることがわかる。また、航路によっては高速船も就航しており、さらに時間の短縮もできる。広島県の島しょ部は広島県本土に近い位置に点在しており、連絡橋で本土とつながっている島も多いため、比較的短時間で乗り入れることができる。

 広島県の島しょ部の人口と面積を見ると、しまなみ海道が通っており、広島本島に近い向島が 2万 1939人、因島が2万 1714人で、島しょ部の中では 1位、2位の人口規模を有している。次いで倉橋島が 1万 7034人、能美島が 1万3,436人で続いており、この 4島で広島県島しょ部の合計人口の 66%を有している。面積を見ると、3番目に人口が多かった倉橋島が 69.56km2で最も大きい面積を有しており、それに次いで人口が 4番目に大きい能美島が 61.30km2と、人口の多い2島が1位、2位となっている。その他にも大崎上島、因島、生口島など30km2以上の島がいくつも見られ、瀬戸内海においては広島県には比較的規模の大きい島が多く存在していることがわかる。(図表2)

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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