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2023年1月6-13日号 全国縦断マーケット調査 鹿児島県

全国縦断マーケット調査 鹿児島県

【月刊HOTERES 2023年01月号】
2023年01月12日(木)
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自然と唄が調和する奄美群島

鹿児島県の 2019年の観光入込数は、県内外合わせて 2120万人である。地域別にみると島の地域は、種子島、屋久島、奄美大島の 3地区がある。その中で奄美大島地域が 123万人と最も多い。奄美大島は九州南方海上、鹿児島市と沖縄本島のほぼ中間に位置する。海はウミガメが産卵に訪れる砂浜、アマミブルーと言われる透明度の高い青い海で、太古の森のような原生林が広がっており、大島海峡沿岸などの山地は奄美群島国立公園の一部となっている。特に南部の自然は豊かで、希少な生物も多種生存し養殖マグロも出荷日本一となっており、本マグロなどの料理も賞味できる。2021年には、動植物の多様性が評価され、徳之島、沖縄とともに世界遺産として登録が決定された。奄美群島の文化として、自然や食べ物のほかに中心的存在となっているのは、「島唄」である。奄美地方では、集シ落マごとに異なる民謡が伝統的に唄われ、全国に知られるほどの歌手も誕生しており、全国的に奄美文化の一大特徴として知られている。

面積全国 10位

鹿児島の面積は 9186.4km2で全国 10位と、山形県より小さく、広島県より大きい。人口は 161.8万人で全国 24位。沖縄県より大きく、熊本県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 13.2%、15~64歳の生産年齢人口は 54.2%、65歳以上の老年人口は 32.6%で、全国と比較すると、高齢化が進んでいる。県民分配所得は 4.0兆円で全国 26位。一人当たり所得は 250.9万円であり、全国で鳥取県に次いで 44位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 5.5%、第 2次産業は 21.4%、第 3次産業は 73.1%で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 2.0兆円で全国 38位、人口当たりは 122.3万円で全国 43位と低い。
 
ホテルは件数・客室数とも低調

飲食店数は 14年で 8105店。内訳をみると、食堂・レストランが 904店で 11.2%、専門料理店が 1919店で 23.7%を占める。その中で多いのは中華料理店の 659店で 8.1%を占める。次いで日本料理店が 519店の 6.4%と続いている。そのほか、すし店が 303店(3.7%)、そば・うどん店が 259店(3.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1789店(22.1%)、酒場・ビアホールは 2013店(24.8%)と多く、両者で 46.9%を占める。以上のほか喫茶店は 586店(7.2%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 310店(3.8%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 910店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 888軒、客室数は 2万 7266室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲30.1%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は▲ 9.1%の伸びで、ともに平均を下回っている。

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