国内外の「ライフスタイル型ホテル」に関連する公表情報からそれら特徴を整理してみますと、「地域性のあるデザイン、街に開かれたエントランス、ファッション・音楽・アートを感じる空間、全館ハイスピードWi-Fi、カジュアルで親しみのある接客、人の交わりが生まれるラウンジ、シンプルで機能的な客室」等が見られる点、またそれらコンセプト等を俯瞰しますと、2000年代に成人あるいは社会人になる世代である「ミレニアル世代」を意識した取り組みであり、それら世代におおむね共通して見られる文化的興味や意見、行動および生活様式への対応を追求した結果である点、一過性の可能性がある何らかの「ライフスタイル」に対応するものではなく、ターゲットとして重要な世代的セグメントに対する取り組みである場合には、比較的長期安定的に競争力維持が期待できるホテルカテゴリーとなる可能性について言及しました。
第376回
2019年11月15日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考
第376回 ライフスタイル型ホテルの市場規模
【月刊HOTERES 2019年11月号】
2019年11月14日(木)