今回は、昨今新規ホテル開発で多く見られるようになってきました「ライフスタイル型ホテル」というホテルカテゴリーについて、その特徴やニーズ、成功要件等について、検討してみたいと思います。国内外の「ライフスタイル型ホテル」に関連する公表情報からそれら特徴を整理してみますと、「地域性のあるデザイン、街に開かれたエントランス、ファッション・音楽・アートを感じる空間、全館ハイスピードWi-Fi、カジュアルで親しみのある接客、人の交わりが生まれるラウンジ、シンプルで機能的な客室」等が見られ、それらコンセプト等を俯瞰しますと、2000年代に成人あるいは社会人になる世代である「ミレニアル世代」を意識した取り組みであろうと考えることできます。
北村剛史
Takeshi Kitamura
(株)日本ホテルアプレイザル 取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役社長/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事