2013 年4 月、大阪・梅田「グランフロント大阪」に宮崎料理とイタリアンバルの2 店舗同時オープン。以来、京都・名古屋・東京にて店舗展開を進め、わずか5 年間で20 店舗に達したのが㈱The DINING 小田桐健太郎社長だ。2018 年には東京・大手町と渋谷にフレンチを開業、急速な店舗展開に挑んでいる。人手不足が課題の飲食業界において快進撃を放つ手腕のコツをお聞きした。
福永 グランフロント大阪にて同時2 店舗オープン以来、わずか5 年間で20 店舗の出店をされていらっしゃいます。飲食業界はホテル業界同様に人材不足に悩まされている中、御社は次々と新店を増やしていらっしゃいますが、キッチン、サービススタッフともに採用から育成についてお聞きしたいと思います。初めに、現在のスタッフの人数はどのくらいいらっしゃいますか。
小田桐 社員100 人ほどでアルバイトを合わせると約200 人です。社員の採用については私が最終面接を行ない採用決定をしています。アルバイトについては各店舗の店長の采配に委ねています。採用基準はこれまでの経験値ではなく、まさに人柄で決めています。特に最終面接に至るまでの経過を重視しています。メールのやり取りにおいても正しくメールが打つことができているのかなどをチェックします。そこに人間性を観ることができるからです。こちらが送ったメールに対して真摯に受け止め、返信するまでのタイムラグやメールの文章などから、相手の気持ちを理解しているか、いないかを読み取れることができるからです。サービス業はまさに人で決まりますので、真面目でいい子であることが大切だと思うのです。