㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
日本ホテル㈱ ホテルメトロポリタン 取締役総支配人 佐藤 進 氏
一日平均乗車客約57 万人、東京・新宿駅(約78 万人)に次ぐ池袋駅西口に建つのが「ホテルメトロポリタン」だ。JR東日本グループの1ブランドホテルとして展開、東京ステーションホテルや宿泊特化型のJR東日本ホテルメッツと併せてグループ力で地域の活性化に貢献している。そこで今回はホテルメトロポリタン開業時の1 期生でこれまでに複数のホテルキャリアをもつ佐藤進取締役総支配人に、人材育成やホテリエの魅力を語っていただいた。
日本ホテル㈱
ホテルメトロポリタン 取締役総支配人
佐藤 進 氏
1984年4月池袋ターミナルホテル㈱(現:日本ホテル㈱)入社。マーケティング部、宴会部を経て95年宴会予約支配人として「ホテルメトロポリタン 長野」の開業に関わり、婚礼・一般宴会の予約体制を確立。98年の長野オリンピックでは、関連団体によるホテル宴会場貸切対応からナイトマネージャーまで幅広く担当。1998年に「ホテルメトロポリタン」宿泊部宿泊セールスとして復帰、その後宴会予約支配人として組織の再構築を行う。2003年から2005年まで2年間東京B.M.C(全国宴会支配人協議会)会長を務め、05年宴会部長に就任後、日本ホテルスクールで非常勤講師として学生に「ブライダルマーケティング」を講義するなど活躍の場を社外にも広げる。09年に「ホテルメトロポリタン 高崎」総支配人、2013年「東京ステーションホテル」副総支配人を経て2015年「ホテルメトロポリタン」総支配人に就任。現在に至る。
㈱フェイス 代表取締役
福永 有利子 氏
レストラン・ゲストハウスのウエディングプランナーから各現場の管理職としてマネジメントを担い、確実に業績を伸ばしてきた。2003年にウエディングプランナー養成スクール講師を始め、2006年から2015年まで大学にて非常勤講師として教壇に立つ。2006年堂島ホテル婚礼部長、2008年同ホテル副総支配人。2009年に㈱フェイスを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。
現在は、全国のホテルやゲストハウスにて成約率向上を目的としたトレーニングや、集客戦略立案・実践支援などのコンサルティングに加え、会場のビジュアル改善や各種販促ツールの制作など、ウエディング事業の収益改善に向けた業務支援を幅広く行なっている。また、現役ウエディングプランナーの人材育成や専門学校生やウエディング業界への転職希望者などを対象としたスクールも開講。今後は、ウエディング業界を超えて、ホテル・ホスピタリティ業界にて、人材育成マネジメントを広く担っていく。2018年4月から神戸国際大学客員教授。著書 : 『ウエディングプランナーじゃない、アカンのは上司や! 悩める管理職のアメムチ19の育成術』
福永 池袋をはじめJR の駅を基盤としたホテル開発が行なわれています。私も出張の際、御社のグループホテルに宿泊することもありますが、最近では外国人観光客の方の予約がいっぱいで宿泊ができないこともあります。始めに今日に至るまでの歩みを教えていただけますでしょうか。
佐藤 JR 東日本ホテルズにおけるホテル事業の起点は1915(大正4)年に開業した東京ステーションホテルに始まります。ホテルメトロポリタンは1985(昭和60)年、池袋西口再開発の一環としてメトロポリタンプラザビル、東京芸術劇場に先駆けて開業しました。1994(平成6)年5 月にはJR の各駅直結もしくは駅に近い立地に宿泊特化型ホテルとして「ホテルメッツ」ブランド第一号店が久米川に誕生し、現在24 ホテルに達しました。来年2 月には初の北海道とその後東京・新木場にオープンいたします。2005(平成17)年にJR 東日本グループの3 ホテル会社を経営統合し、新生「日本ホテル㈱」が発足したのです。今秋10 月1 日よりホテルメトロポリタンは新ブランドロゴおよびコンセプトにて展開、ホテルメッツはJR東日本グループの一員であることを分かりやすく表現するために、「JR 東日本ホテルメッツ」の名称に変更し、ロゴマークも一新しました。2020 年春には観光地である鎌倉に「ホテルメトロポリタン 鎌倉(仮称)」の開業も予定しています。