次世代につなげない日本の素晴らしさ
~大人たちのエゴで本能をもぎ取られた子どもたち~
全国各地の路線で廃線が相次いでいます。かつては人々の足として大切だったものが、車社会や人口減少などから経営が成り立たなくなってきました。昔は日常生活の足として、また旅行のときに利用をしたりなど、目的は違いますがさまざまな思いを乗せて、私たちの生活に潤いを与えてくれました。車窓から見える風景は何とも牧歌的で、沿線に住む人々の生活の様子を空想で広げられる、そんな楽しみもありました。
線路に限らず広場や公園などもしかりです。かつては住民の憩いの場として、大人たちはおしゃべりを楽しみ、子どもたちはすべり台やブランコ、シーソーや鬼ごっこなど、友だちと夕暮れまで遊んでいました。広場では地元の少年野球チームが練習やお弁当を持って親も総出で対抗試合の観戦を楽しんでいました。
ところが今は草ぼうぼう、遊具もブランコのチェーンが錆びていたり、シーソーの板が朽ちていたり、子どものころは広々として見えた広場も大半が雑草で覆われてしまい、とても小さく感じます。