メディアでは連日、加計学園問題を報道しています。野党も“ここぞ”とばかり、安倍政権に対してするどい牙を向けています。論議をするのは勝手ですが、論議をしている間に日本国を支えている労働力に深刻な問題が押し寄せています。そんな論議を繰り返しているよりも、“もっと足元をみてほしい”というのが切実な思いです。
その思いにいたったのは、6 月2 日報道されたNHK スペシャル「ミッシングワーカー」を見たことがきっかけでした。働き盛りの40 代、50 代の約103 万人が働くことをあきらめているというのです。人間としての固体は存在していますが、社会からその個体は消えているのです。何らかの理由による失業ではありませんから、失業保険の対象になりません。親の年金やこれまで蓄えた貯蓄を崩して生活しているのです。