最近、潔癖症な人が増えています。抗菌や消臭、除菌など不特定多数が集う施設で未然に防ぐための対策はある意味、当然のことなのかもしれませが、日常生活においても抗菌、消臭、除菌に対して、せっせと自身の体にスプレーをかけたり、クリームを塗ってみたり、風邪を引いていないのにマスクをしたりなど、自己防衛のためにあらゆる手段で対処しています。15 秒、30秒、その手のコマーシャルもあふれています。テレビ離れとはいうものの、さまざまな情報に感化され、“自己防衛することは美徳だ”と言わんばかりです。
すし詰め状態の東京の電車内でも、少し体が触れただけで異常に反応する人もいます。触れられた瞬間に迷惑そうな表情をしたり、すし詰めの中でありながら、ほかの場所へ移動しようとしている人もいます。“まるごと除菌パックした私の体に触れないで”ということを主張しているのでしょうが、これから行く末の日本を考えると不安に感じることがあります。