〜受講される方への期待〜
この実験や検証された効果に関しては多くの賛否がありますが、私はこれまでの講師生活の中で、研修の現場で期待によって得られるピグマリオン効果を実際に肌で感じてきました。講師側が受講される方々に対して、たとえば「この方々は今よりももっと大きく成長されるだろう」「この方々なら大丈夫」というような期待を持っていると、目の前の受講者のささいな変化や成長も見逃さずに発見することができます。そしてそれを好意的に相手に伝えることによって、その人の成長スピードは加速していき、私生活でも職場でも、驚くほどの成果を出すようになります。
「研修の効果を最大化させ,変化を継続させる」、そのために、私は研修前の入念なヒアリングを行なっているのです。
しかしどれだけ研修で良い効果が生まれたとしても、担当者や上司の受講される方に対する期待がなければ、その効果は一時的なものとなってしまいます。そうならぬよう、企業側も受講する従業員を信じ、期待していただくことが何よりも大切です。
〜部下や後輩を信じて期待すること!〜
自分は上司から「期待されている」と感じるのと、「期待されていない」と感じるのと、どちらがうれしくて、頑張ろうという気持ちになれるでしょうか。そうシンプルに考えると、部下や後輩を信じて期待することの重要性を理解いただけるのではないかでしょうか。
上司が期待を持てば、部下や後輩はその通りに成果を出してくれます。仕事をしていると、どうしてもできていない部分や改善点に目が向きやすくなってしまいますが、部下や後輩に対して「大丈夫」「できる存在だ」と信じることから、人材育成はスタートするということを忘れないでください。ただしその期待は胸に秘めるのではなく、相手に伝わるよう声に出すことを、ルーティンのように日々意識していきましょう。
次回は、今回のお話や問題解決に大きく関係している、スコトーマ(心理的盲点)についてお話をしていきます。
(企業情報)
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担当:松浦