リッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナルの朝食やウェルカムドリンクを提供するプレミアラウンジでは、31 人のスタッフのうち外国人スタッフは21 人(国籍は13 カ国)という、外国人スタッフが中心のオペレーションで朝食が非常に高い評価を得ており、今ではそれを目的に宿泊するゲストがいるほどとなっている。その結果、業界の人材不足が顕著な状況下においても外国人スタッフの活用で人材不足にも苦労をせず、ホテルとしても非常に高い評価を得ることに成功をしている。同ホテルではどのような方法で外国人スタッフを採用し、活用できているのか。リッチモンドホテル浅草プレミアインターナショナルの総支配人 矢元 良浩氏、料飲支配人の石井 康彦氏、そして同ラウンジのメンバーの中心となって働くシモン・セドリック氏、メンサ・ジョン・ケリー氏に聞いた。
採用難がきっかけとなった
外国人の積極的採用
❐ 現在外国人スタッフの活躍によって非常に高い評価を得られているわけですが、そもそもなぜこのような多国籍のオペレーションを目指されたのでしょうか?
矢元 実は、最初から目指していたというわけではありません。ご存じの通り、最近は人材不足で、このホテルは2015年12 月の開業ですが、当初プレミアラウンジスタッフの採用に非常に苦戦をしていたという背景がありました。
その中で、私たちのリッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナルは、その名前の通りわたしたちリッチモンドホテルとして初の「インターナショナル」を冠したホテルでしたし、優秀な海外の方に働いてもらうことができないかと、外国人の登録も多いという新宿のハローワーク内にある「新宿外国人雇用支援・指導センター」を訪れたのがきっかけでした。
❐ 外国人スタッフに活躍してもらうためには日本人だけのオペレーションとは違うさまざまなノウハウも必要だと思います。そういったノウハウは御社にすでにあったのでしょうか?
石井 いえ、そういったものはなく、ノウハウゼロからのチャレンジでした。それでも、このチャレンジを後押ししてくれたリッチモンドホテルと総支配人には感謝をしていますね。