2023年7月、名古屋の中心、栄の久屋大通公園沿いにオープンしたTIADは、全150室の客室すべてが50㎡以上、国際会議や結婚式にも対応する宴会場や複数のレストラン、スパ、室内プール、ジムを備える名古屋初のラグジュアリーホテルです。世界最大級のホテルチェーン、マリオットと提携。同社の「オートグラフ コレクション」ホテルとして開業し1年が経過しました。また、「ついに名古屋にラグジュアリー・ブティックホテルが誕生した!」とホテル・ラバーの間で話題となり、去る7月4日に発表された国内初となるミシュランガイドのホテルセレクションでも、開業1年にして1ミシュランキーを獲得しました。TIADは更なるステージへ向けて、積極的に一緒に働く仲間を募集しています。今回はスタッフインタビューの第6弾です。
【Culinary】料理長 / 片岡 晃治氏さん ・ バンケット調理 / 丹下 貴絵さん
他のホテルでは味わえない、TIAD独自な料理を提供
【Culinary】料理長 / 片岡 晃治氏 ・ バンケット調理 / 丹下 貴絵さん
――Culinaryは現在、何名体制ですか。
片岡 社員は28名です。加えて、パートナーやアルバイトが7名いますので、総勢で35名体制です。7割ぐらいが、20代前半です。
――今、調理のセクションではどこのポジションが足りないですか。
片岡 圧倒的にレストランです。あとは、パティシエのヘッドやスーシェフなどの中間層です。バンケットもまだまだ人が足りません。
――ブライダルが増えると、バンケットも大変なのではないですか。
片岡 本当に大変です。ですから、どうしても業務時間が多くなりがちです。
――丹下さんは、いつご入社になられたのですか。入社の決め手も教えてください。
丹下 2023年8月にキャリア入社しました。以前は、静岡県内のホテルで3年3カ月ほど働いていました。主にバンケットに従事していたのですが、兼任で調理もさせてもらっていました。そうした中で、「地元・名古屋のホテルで勤務したい」という想いが私の中にはあったので、TIADができるというタイミングで挑戦してみようと思いました。
――TIADはラグジュアリーなホテルです。前職とはお客さまの層も違っていたのではないですか。
丹下 客層もそうですが、街の雰囲気が全然違います。私個人の印象ですが、静岡はすごく穏やかでファミリー感があり、親近感が求められます。名古屋は「これを出してほしい」という意思の明確な方が多い気がします。それに応えるだけの、クオリティの良さを研究、提供していく必要があります。
――丹下さんは、仕事に対するモチベーションがかなり高い方だとお聞きしています。
片岡 おかげで調理場全体がいつも明るいです。しかも、能力が高いので今ではアフタヌーンティーのセイボリ―をすべて考えてくれています。色々なホテルに行ってリサーチしているようで、とても勉強熱心です。
――丹下さんにとって、モチベーションの源泉はどこにあるのですか。
丹下 私は基本的に明るい職場が好きです。前の職場でもそうでしたが、とにかく明るく楽しく、元気良く仕事をしたいと思っています。誰に対してもコミュニケーションを積極的に図っていました。そうすると、何かあったときには手を貸してもらえたりすることもあった経験から、そう考えています。
――メニューは今、すべて片岡さんが考えているのですか。
片岡 各料理長に一任しています。ただ、「これをやったらオペレーションが回りやすくなるのでは」と提案したり、和食のメニューに少しだけ洋食のエッセンスを入れるために私が一品、二品考えて、融合させてみようという取り組みも行っています。
――TIADの食の魅力は何だと思いますか。
丹下 オリジナリティに溢れる料理をご提供していることです。例えば、朝食にしてもエッグベネディクトやアボカドトーストをメインディッシュにして、セミブッフェで季節ごとにメニューを変更しています。和食もTIAD風にこだわっています。他のホテルではなかなか見られません。美味しさと見た目の美しさを兼ね備えた贅沢な朝食を味わえます。そこは大きな魅力だと思っています。
――アボカドトーストには、片岡さんも関わっておられましたよね。
片岡 開業前からラグジュアリーホテルをくまなく試食して歩きましたエッグベネディクトは季節によってメニューチェンジを図っています。ズワイガニのエッグベネディクトにもトライしました。
――開業1周年を記念して開催された、世界的ハイジュエラー、ハリー・ウィンストンとのコラボレーションによる 特別なアフタヌーンティーもかなり盛り上がっていましたね。
片岡 丹下さんが中心となってカタチにしてくれました。コラボレーション企画は気が引き締まります。「こういうイメージで」と来るのですが、何回もやり取りを重ね、ようやく決まりました。
――もはや、現場の要なのですね。その丹下さんは、どんな人に来てもらいたいですか。
丹下 私は元気良く挨拶ができる人なら良いと思っています。作業が上手くなくても、練習を重ねればできるようになります。それよりも、挨拶は人としての根本です。それがしっかりとできて、コミュニケーションが円滑に取れる方と一緒に働きたいです。
――名古屋には、ラグジュアリーホテルが少ないです。しかも、新規開業してまだ日が浅いので、チャレンジ精神がある方には最高の環境だと思います。夢のある職場といって良いのではないでしょうか。
片岡 まだまだTIADは発展形です。完成されていない部分が沢山あります。まずは、組織の体制を確立して、スタッフが色々なことに挑んでいけるような環境にしていかないといけません。
――最後にお二人の夢をお聞かせください。
丹下 「料理長になりたい」とか「自分の店を持ちたい」とは一切思っていません。それよりも私が叶えたいのは、“人生において想い出の一品”を作ることです。私自身も子供の頃に食べた、てんぷら屋さんのペコロス(小たまねぎ)の天ぷらが本当に忘れられないんです。そういう料理を作れる人になりたいです。
片岡 開業して、胡坐をかくことのないよう、いろいろなホテルに行って研究させてもらっています。注目しているのは料理だけではありません。そこのホテル独特の香りや空間、BGMなどもそうです。フランスにいたときは、大体のホテルが三ッ星でした。でも、日本ではそのレベルはまだまだ少ないです。逆にいうと、それだけ可能性があると思っているので、追求していきたいと思います。
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● 採用ページ:TIAD, オートグラフコレクション
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