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第23回 公益社団法人国際観光施設協会編 観光施設メディアラボ 

第23回 ホテルの安全・安心15 エレベーター・エスカレーターの安全性

【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月13日(木)
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「今回のホテルは部屋がきれいだったね!」「朝食がおいしかったね!」「サービスが良かったね!」等々、宿泊後には皆さま、思い出話に花を咲かせることがあると思いますが、その中にエレベーター・エスカレーターが出てくることはないのではないでしょうか。普段何気なく使っているエレベーター・エスカレーターには、実は数多くの『安全・安心』が隠れています。今回は、「エレベーター・エスカレーターの安全性」を紹介させていただきます。

1. エレベーター
⑴乗降時の安全機能
 エレベーターに乗って、目的階へ到着し、降りるまでの安全機能を紹介します。まず、エレベーターに乗り込む前には、「ホールモーションセンサ〈3D〉(図2)」により閉じかけたドアに近づく乗客や荷物を検知し、戸閉時のドアをすみやかに反転させます。
 
 次に、エレベーターに乗るときには、「マルチビームドアセンサ〈2D〉(図3)」「敷居間隔10㎜(図4)」、「ドアシグナル(図5)」という安全機能があり、皆さまの安全を確保しています。
 
 それぞれの役割を以下ご説明します。一つ目の「マルチビームドアセンサ〈2D〉」は、ドアが閉まる際の安全機能です。赤外線ビームにより乗客の乗り降りをチェックし、センサが検知すると、閉じかけたドアをすみやかに開きます。二つ目の「敷居間隔10㎜」は、文字通り、かごと乗場の敷居間隔を10㎜とし、乗降時の安全性を向上します。三つ目の「ドアシグナル」は、かご内の出入り口上部に設置されたLED 表示灯がドア開閉動作前、および戸閉動作中に赤く点滅し、ドアの動きを分かりやすく知らせます。
 
 続いて、エレベーターの戸開前~戸開中には、「気配りドア(図6)」という安全機能があります。
 
 これは、かご内の戸袋付近を赤外線ビームで監視し、かごのドアの戸袋に近づく乗客の手や小荷物等を検知すると警告アナウンスを発してドアをゆっくりと開きます。また、戸開動作中にセンサが検知するといったんドアを停止させ、その後ゆっくりと戸開させる、人にやさしいドアシステムです。最後に、エレベーターから降りるときには、「敷居間隔10㎜」、「ドアシグナル」が機能し、安全性を高めています。

図1 エレベーターかご内
図2 ホールモーションセンサ〈3D〉
図3 マルチビームドアセンサ〈2D〉
図4 敷居間隔 10㎜
図5 ドアシグナル
図6 気配りドア
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