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012 岡村衡一郎  サービス・イノベーション48手 ~現場と本部が一体で進めるイノベーション~

012 変化脳を鍛える モノの見方と掘り下げ方

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月09日(金)
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岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

今回のポイント
有効的なインプットは見方、広げ方、掘り下げ方
三つのコツから変化の材料を掘り起こせ
 
変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」48 種を紹介します。
 
 変わるために必要なのは、未来へのイメージである。ごつごつとしていても、すっきりとは見えていなくとも、イメージを持てるか否かが、現状維持と変化への分かれ目になる。ラフスケッチに近づけて行こうとする試行錯誤が変革実践だ。「ああしよう」「こうできたらいいな」などの原設計が先にありきで、詳細設計はやりながらで分かっていくものだ。
 
 未来の絵姿は机上で考えても出てこない。トヨタのかんばん方式は、アメリカでのスーパーマーケットでの買い物がイメージを喚かんき起させた。棚から一つ商品を取り出すと、後ろから一つ商品が出てきた瞬間に、一つ注文が入ったら一台の車がつくられるという構想につながった。スーパーマーケットの出来事をスケールアップさせ形にしたのだ。

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