江戸小紋の柄例
レクチャー風景
伊勢型紙
東京伝統工芸士
3 種類の型染を作り出される
「江戸小紋」
江戸小紋は型紙を染める反物(0.36× 13m)に置き色数に合わせ連続して防染の糊を引きます。型紙は渋紙(美濃和紙に柿渋加工したもの)に手掘りの技法で模様を切り抜いたものを伊勢型紙の名称が知られています。
江戸時代の参勤交代の大名が江戸で着る裃に型紙で家紋を染めたそうです。その家紋の型紙の管理をするために堀師を庇護しました。紀州藩の飛び地の鈴鹿市白子町で制作させたので伊勢型紙の名称になったそうです。型紙に彫られた型によって染め模様をつくり出す「型染め」には、大紋・中紋・小紋の3 種類があります。また、小紋柄には、霞・鮫・篭目などの柄がありましたが、これらは家によって使う柄が決まっており、他家のものを使うことはできない場合もあったそうです。江戸時代中頃になると、小紋は庶民のあいだでも用いられるようになり、自由で粋な感覚の洗礼を受け、現代に続いています。
染の種類
・手で描く 友禅染
・型紙 小紋、更紗、紅型等
・絞り 有松、匹田、京鹿の子等
・無地 煮染め、ひき染め等
織物と染物の違い
・織物は先染め
・染物は後染め
お話をお伺いした後、作業場にて各自で染の実践を体験させていただきました(有料)。江戸小紋はこれからのインテリアの素材としては使えそうですが、コストと効果の見合いが大事だと思いました。
追)富田社長は東京伝統工芸士に認定されています。
型染実践風景