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第98 回 鈴木 忠美 次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第98 回「いつでも仕事はお客さま目線で」

【月刊HOTERES 2016年07月号】
2016年07月15日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

プラスワン言葉を生かす
 サービス上のプラスワン言葉はその時々に応じて掛けると効果は広がると思っている。そんな中、最近あっちこっちで特に感じることは、ホテルより異業種のほうが、お客さまが帰られるとき「ありがとうございます」だけで止めるのではなく、「ありがとうございます、またお待ちしております」とまで言うようになってきた。都会では分からないがここ盛岡では私が講演で唱える他社との差別化。つまり、そこそこのおもてなしはどこの企業でも今はやれているがそれだけでは勝ち組にはなれない。特にお買い物や用事を済ませたお客さまが、最後にお店やホテルから出られるとき、いかに印象づけるかを考えたら、やはり「ありがとうございます」だけでは何も印象に残らないし、何が何でも、次もこのお店から買いたいとも思わない。ところが過日、近所のスーパーに行くと先月までは確かに「ありがとうございます」だけだったのが、なんと今月から「ありがとうございます、またお待ちしております」という風に変わった。たった一言付け加えただけなのに「またお待ちしております」と言われると、ついまた来なくちゃという気になってしまう。リーダーの皆さん。現状に満足せずホテルでもお見送りのプラス1 言葉はいかがでしょう。

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