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第 99 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成 

第 99 回「満足と不満は紙一重」

【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月05日(金)
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おもてなしの達人
鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

学んだことの証は変わること
 車で講演先に出向いたときのお話です。会場として先方が指定したホテルの駐車場に車を止め、資料を携えて中に入りフロントで今日の講師ですがセミナー会場はと尋ねると一言「2 階です。車の鍵お預かりします」だけだった。セミナー会場に入るとすぐ同ホテルの社長にご挨拶されましたが、実は前日同社のホームページのお客さまの声欄に目をやると、あまり良いことは書かれていなかったので、せっかく代表者も出席されているので少しでもお役に立てればと、お客さまを喜ばせる秘けつを急きょ話に盛り込みました。今日ホテルに着いたときのお話ですと先ほどのお話を紹介。こんな場合もし私がこのホテルのリーダーならこう言わせます。今日の講師ですと言われたら、まず①先生遠いところお疲れさまでございます、とねぎらいの言葉かけ、②冷たいおしぼりを渡して車の鍵を預かります。そして③講師の先生をセミナー会場までご案内します。今後これが当たり前にできたらかなり評価が上がります。それが日ごろ私の唱える、えっ、このホテルでここまでやるの、やれるのとお客さまに感動を与えられるようになる。そしてこれが当たり前にできるようになるためには、まず学んだことのたった一つの証として日々変わることなのです。

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