近年になってようやく国内の飲食店で日本の酒や食材を使った商品が積極的に使われるようになってきた。訪日外国人が急増した今だからこそ、日本の酒を、食材を提供することで国内の産業の活性化にもつながるはずだ。
本誌をお読みの方であれば覚えていらっしゃる方も多いかと思うが、約30 年前、日本の経済が右肩上がりだったころは他国の国家元首や首相が来日するといつも西洋料理を出していて、「なぜ日本なのに西洋料理でもてなすのか」といった議論はたびたび起こっていた。
翌朝の新聞にはどのような料理が振る舞われたかという内容が掲載されていて、私自身もなぜ和食のコース、日本酒が出されないのかという疑問をいつも持っていた。
しかし、時代も変わり最近では和食や日本の食材を使った料理、そして日本酒なども出されるようになってきた。今や日本の食や日本酒は世界から注目をされているし、今年の伊勢志摩サミットにおいても日本、そして三重の素晴らしい食材・料理が数多く提供され、それがきっかけとなってそれらの食材や料理の注目もさらに高まるであろう。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
日本で日本を売ろう
【月刊HOTERES 2016年02月号】
2016年02月12日(金)