食と並行したパーティの進行
パーティやレセプションのとき、ゲストを退屈なスピーチでお待たせすることはありません。
着席する前に、ウエルカムドリンクのステーションがありますので、そちらで準備されたビバレッジを受け取り、見知らぬゲスト同士の会話がはじまります。パーティが始まるころには、ほろ酔い気分。
格式を重んじたトラデイッショナルなパーティは、原則フルコースです。ゲストがお掛けになりますと、スターターがすでにテーブル席に置いてありますので、シャンパンが注がれゲストはいただきます。
スピーチ、スピーチ、スピーチで、お招きしたゲストを空腹にさせ、お待たせすることはありません。
お招きする側のエチケットです。しばらくすると、ホストのスピーチがはじまります。ゲストは、一斉に手からナイフ・フォーク・グラスを離して、全身で聞こうとします。パーティの内容によって、スピーチ役は異なりますが、食事の途中でも、一旦スピーチが始まると、耳を傾けるのが当然のマナーです。
ダンスタイムになって、DJ が音楽をかけ、パーティが進んでいるのにあえて止めてスピーチをすることもありませんが、しばしば、泥酔したゲストがどうしてもスピーチしたいときは、周囲の誰かがグラスをナイフなどでチリンチリンとたたき「集中してください」と言うと、DJ も即座に対応してくれます。
食事のサービスと共に、パーティは進行していくのが原則です。そうしないと、サービススタッフは、ゲスト全員の食事の進み具合を見ていないといけませんので、大変です。ゲストも個々のスピードで食したいので、次のプレートが横に置かれてもNOPLOBLEM なのです。
ゲストもスタッフもパーティがスタートしたら、気持ちは同じ。ゲストは会話と食事を楽しみ、スタッフは仕事を楽しみます。お互いの心が通っているからこそできるのかもしれません。