これでもかというほど濃厚で、フカヒレの密度が高いスープ。フカヒレは、薬膳の考え方を取り入れた食生活で晩年まで長寿と健康、そして美肌を手に入れたとされる西太后も愛したといわれている
“美食と創作の中華”で銀座エリアを席巻している㈱FANG DREAM COMPANYが、新店舗「フカヒレ専門店 銀座七芳(なのか)」をオープンした。
同店は現在、香港を中心に中国南部でブームになっている“フカヒレ定食”を日本初上陸させた店舗だ。
ここで“定食”と聞いて侮るなかれ!一皿にほぐしたヨシキリ鮫のフカヒレが約100g使われ、選択自由、お代わり自由な10種のおかず、ご飯と共に提供される贅沢極まりない定食なのだ。同社社長の孫氏曰く、フカヒレはほぐされていた方が素材に対するスープの絡みがよいということで、敢えてほぐしたフカヒレを用いているとのこと。またスープ自体も滋味深い美味しさで、丸鶏に金華ハム、干し貝柱に鶏の足や豚皮など、“旨味とコラーゲンたっぷりな贅沢な素材”を8時間以上煮込んでとっているという。このように丁寧に仕上げられたスープとフカヒレは土鍋で提供され、最後まで熱々なまま食せる。さらに、さまざまな味わいでフカヒレを楽しんでもらいたいと、金華ハムの細切り、パクチーに赤酢と“味変用の小皿”も一緒に提供されており、“美味しくて楽しい”定食になっている。
広東省深圳市発のフカヒレスープとごはん、おかずがセットになった “フカヒレ定食”。現在では世界のグルメが訪れる街である香港を含む、中国南部でブームになっている
次に、この定食を味わう上でもう一つの魅力である、10種類の小鉢にも目をむけたい。季節に応じてメニューに多少の変化はあるが、同社が培ってきた多様な中華料理の英知が集結したラインナップとなっており、いずれも非常に満足度の高い一品になっている。“獅子頭蒸しのあっさり煮こみ”や“豚バラと小松菜と(中国)湯葉の煮込み”といった、通常は一品料理となっており、おひとり様や少人数だとなかなか頼みにくいポーションの料理が小皿で用意されているのも嬉しく、“ザーサイのXO醤炒め”や“胡瓜の醤油味漬け”、“しらすの揚げ物”など、シンプルだがプロの手で作られた美味しさを味わえるおかずがあるのも嬉しい。
定食は、5,000円、7,000円、9,000円の3つの価格帯で提供されている。値段の違いはフカヒレスープに使われている部位の違いであり、5,000円は胸ビレ、7,000円は尾ビレ、胸ビレ、背ビレ、9,000円は尾ビレが使われている。もちろん、フカヒレは全てヨシキリ鮫のものだ。
ちなみにフカヒレ専門店ということで、定食以外に姿煮をメインとしたコースやフカヒレの小籠包などの点心が楽しめるコースなどもあり、気分や用途でさまざまにフカヒレの美味しさを楽しめるメニュー展開になっている。
ガチ中華の新ブームがどれだけ魅力的なのか? ぜひ食してみてもらいたい。
「フカヒレ専門店 銀座七芳」
HP:https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13298712/
担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp