同店では、カウンターの他に個室も3室ほど用意されている。が、目の前で調理が行われるライブ感や料理人との会話と共に、一度はぜひカウンター席で最上級ののどぐろ、“紅瞳”の魅力をあますところなく堪能してもらいたい
銀座・築地エリアでのどぐろ専門店を展開する㈱ザガット(以下、中俣グループ)が、銀座6丁目に自社最上級ブランドの「のどぐろ専門 銀座中俣 極(きわみ)」をオープンした。
これまでも中俣グループは、カジュアルに楽しめる店舗から炉端焼きや接待・会食向けの店舗まで、幅広いニーズに適う業態で“上質なのどぐろグルメ”を提供してきた。編集部から近いエリアにも数店舗構えていることから、筆者も常にお客さまでにぎわっている光景を目にしている。その同社が“最上級”と銘打った店舗で提供するのどぐろとはいかなるものなのか? 同社副社長・中俣氏に伺ったところ、
「さまざまな地で水揚げされるのどぐろですが、“日本最後の聖地”とわれわれが考えている漁場がありまして、それが上対馬の海なんです。その中でも最上級と評されるのどぐろが、今回われわれが『のどぐろ専門 銀座中俣 極』で提供させていただく“紅瞳”になります。“紅瞳”は主にエビやカニを餌とし深海200mの地で育つのどぐろで、近年人気が高まる中で非常に希少価値が高いものだといえます。今回、同店ではその“紅瞳”のみをご提供するコースをご提供させていただきます(※“紅瞳”と他ののどぐろを共に提供するコースもあり)」
と回答があった。
提供する“紅瞳”は一匹500g以上のもので揃えている。深海で育つことから荷揚げが多いとはいえず、さらに500g以上となると日々そのクオリティに適う品物を揃えられるのは決して易くない。それを成し得るのは企業力の賜物だ
ちなみにさまざまな楽しみ方でのどぐろグルメを展開している同社だが、昨今は日本人のお客さまに加えてインバウンドの人気もあがる一方だという。特に中国や自国でも荷揚げのある韓国などアジア圏からのインバウンドに人気があるといい、高級からカジュアルまで幅広い業態において来店数が増えているという。さらにいえば、銀座エリアに店舗が多いこともありホテルからの送客も多いそうだ。
近年、インバウンド市場における日本への観光リピーターも増え、鮪やウニ、蟹といった魚介を一通り味わったお客さまは“新たなジャパニーズグルメ”、それもシーフード領域における魅力を求めている。その意味で、今回中俣グループが打ち出した“最上級ののどぐろ”はフィッシュマーケット観光の聖地である銀座、そして築地エリアにおける、“新たな魚介グルメの強みとなる”ポテンシャルが高いのではないだろうか?
いずれにせよ、ぜひ一度、“紅瞳”の美味しさを味わってもらいたい。のどぐろの可能性について追及してきた中俣グループが同店で提供する料理には、“のどぐろとはかくあるものか”を知る体験が待っている。
「のどぐろ専門 銀座中俣 極」
https://nakamata-nodoguro.com/kiwami/
担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp