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毛利愼の外食エンターテインメントVol.90

fav hospitality group㈱、新ブランド「seven × seven 糸島」開業!

2024年03月06日(水)
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施設ロビー。エントランスをはいると正面に福岡の人気夕日スポットとしても有名な桜井二見ヶ浦が広がる。テラス席も設えられており、“糸島”時間を堪能できるパブリックスペースが出迎えてくれる
施設ロビー。エントランスをはいると正面に福岡の人気夕日スポットとしても有名な桜井二見ヶ浦が広がる。テラス席も設えられており、“糸島”時間を堪能できるパブリックスペースが出迎えてくれる

「FAV HOTEL」を展開することで知られる霞が関キャピタル㈱の連結子会社、fav hospitality group㈱が新ブランド「seven × seven」の第一号施設、「seven × seven 糸島」を福岡市の西端にある糸島半島・二見ヶ浦地区に開業した。同地はもともと市街化調整区域となっており、本来であれば新規での建物建築が不可となっていたエリアだ。しかし、既存の自然を活かす形で地域の活性化につながるのであればと、地域の自治協議会が同意し建築が可能となる規制緩和の制度が設けられた。

オープン当日には開業セレモニーが行なわれ、福岡市長の高島宗一郎氏も駆け付けた。2016年に始まった“西浦プロジェクト”の中で創設された同施設が開業に至るには、自治体をはじめ、地元企業や地域のひとびとの理解、後押しがなくては実現しなかったという。その軌跡は地域振興に取り組む事業者にとって参考にすべき点が多くある
オープン当日には開業セレモニーが行なわれ、福岡市長の高島宗一郎氏も駆け付けた。2016年に始まった“西浦プロジェクト”の中で創設された同施設が開業に至るには、自治体をはじめ、地元企業や地域のひとびとの理解、後押しがなくては実現しなかったという。その軌跡は地域振興に取り組む事業者にとって参考にすべき点が多くある

当初、同取り組みに対して反発の声がなかったといえば嘘になる。しかし、丁寧なコミュニケーションを重ね、草刈りへの参加や工事中に土砂があった際に迅速に対応するなど地元コミュニティの一員として活動する中で、“地域一丸となっての開業を目指そう”と潮流が変わったという。オープン当日に行われたセレモニーに際し、「本開業は、同地区の思いの熱さがさまざまな障壁を克服し、そして規制緩和につながったことから実現した」と福岡市の高島市長がコメントしたことからも、同社が時間をかけて地元地域との結びつきを構築してきた結果の開業であったことがうかがわれた。
 

“ルーフトップジャグジースイート”からのサンセット風景。いずれの客室もオーシャンビューだが、ジャグジーからの眺めはまた別物の贅沢さがあり、一度はぜひ滞在してもらいたい空間だ
“ルーフトップジャグジースイート”からのサンセット風景。いずれの客室もオーシャンビューだが、ジャグジーからの眺めはまた別物の贅沢さがあり、一度はぜひ滞在してもらいたい空間だ
海外沿いから見る施設外観。数は多くないが近隣にある飲食店やサーフショップなどもシーサイド・カルチャーを感じるデザインの店舗が多い。ロンドンを拠点に活動する建築デザインチーム“PDP LONDON LLP”が手掛けた同施設は、エリアの雰囲気に調和しつつ同地にさらなる魅力を注入した
海外沿いから見る施設外観。数は多くないが近隣にある飲食店やサーフショップなどもシーサイド・カルチャーを感じるデザインの店舗が多い。ロンドンを拠点に活動する建築デザインチーム“PDP LONDON LLP”が手掛けた同施設は、エリアの雰囲気に調和しつつ同地にさらなる魅力を注入した

そんな同施設の客室はスタンダードツインからさまざまな趣向を凝らしたスイートまで、いずれの客室もグループ利用ができるシステムになっている。BBQオプションがついたものやペットフレンドリーの客室もあり、家族や友人とのグループでの滞在を中心にさまざまなシーンでの利用が可能だ。また、セルフホスピタリティの観点からQRコードによるスマートチェックイン、客室のキー機能、デジタルコンシェルジュが導入されており、お客さまひとりひとりのスタイルで滞在を楽しめる工夫を施しつつ、人材問題の課題も解決している。また、施設2階には福岡食材を使った創作料理が楽しめる「Eatery」と「Café&Bar」が入っているが、地元食材を料理する楽しみも味わってもらいたいと各客室にはキッチンが設えられている。滞在魅力のひとつである食に関しても、お客さま自身がオリジナルのプランをカスタマイズできるのだ。4月からはビーチヨガのアクティビティも提供開始となり、今後はSUPなどの水上スポーツやE-Bike、ワークショップなど、アクティビティプランの開発にも力を入れていくという。
 
同社ではロケーションを最大限に活かすことが宿泊事業をする上でもっとも重要な要素だと考えており、施設創生においては土地の取得から手掛けることを理念にしているという。既に今秋にも石垣島に新たな施設の開業が控えており、同社が今後の日本観光にどのような一石を投じてくれるのか? とても楽しみだ。ぜひ、同社の展開に注目してもらいたい。
 
「seven × seven 糸島」
https://sevenxseven.com/hotels/itoshima/
 

「Eatery」で提供されているメニューから“福岡明太しらすのペペロンチーノ”(画像左)と“有明海苔のゼッポリーニピンチョス”(画像右)。この他、糸島野菜のギリシャ風サラダや志摩ソーセージ、玄界灘のフィッシュ&チップスなど、福岡の海と山の幸を堪能できるメニューが用意されている
「Eatery」で提供されているメニューから“福岡明太しらすのペペロンチーノ”(画像左)と“有明海苔のゼッポリーニピンチョス”(画像右)。この他、糸島野菜のギリシャ風サラダや志摩ソーセージ、玄界灘のフィッシュ&チップスなど、福岡の海と山の幸を堪能できるメニューが用意されている
客室での朝時間に彩を添える“朝食BOX(要事前予約)”。糸島二条の二色米や雷山卵の玉子焼き、糸島葉ねぎのスープなど、糸島グルメ満載の構成になっている。食材は季節によって変わるといい、それもまた季節を変えて同施設を訪れる魅力のひとつだ
客室での朝時間に彩を添える“朝食BOX(要事前予約)”。糸島二条の二色米や雷山卵の玉子焼き、糸島葉ねぎのスープなど、糸島グルメ満載の構成になっている。食材は季節によって変わるといい、それもまた季節を変えて同施設を訪れる魅力のひとつだ
“ザ・セブンスイート”。同室はゆったりとした空間で糸島滞在を贅沢に過ごしてもらいたいとラグジュアリースイートの中では唯一、定員数を4名に設定している。テラスにはジャグジーとアウトドアリビングがあり、BBQを楽しむこともできる
“ザ・セブンスイート”。同室はゆったりとした空間で糸島滞在を贅沢に過ごしてもらいたいとラグジュアリースイートの中では唯一、定員数を4名に設定している。テラスにはジャグジーとアウトドアリビングがあり、BBQを楽しむこともできる
“スタンダードバンク”。「FAV HOTEL」でおなじみの、ファッショナブルでありながらも広々とした2段ベッドが設えられており、ファミリーや若者旅など、グループでの滞在をカジュアルに楽しく過ごせる空間になっている。ペットと共に宿泊できるのも嬉しい
“スタンダードバンク”。「FAV HOTEL」でおなじみの、ファッショナブルでありながらも広々とした2段ベッドが設えられており、ファミリーや若者旅など、グループでの滞在をカジュアルに楽しく過ごせる空間になっている。ペットと共に宿泊できるのも嬉しい
ロビー階にある“Shop”。山田遊氏キュレーションによる糸島のスイーツや食材、波佐見焼の「HEY&Ho.」、糸島で活躍する作家「佑騎工房」、「雅楽窯」の作品などが販売されている。客室のキッチンで利用できるミールキットもあり、中長期での滞在に適う仕様になっている点も嬉しい
ロビー階にある“Shop”。山田遊氏キュレーションによる糸島のスイーツや食材、波佐見焼の「HEY&Ho.」、糸島で活躍する作家「佑騎工房」、「雅楽窯」の作品などが販売されている。客室のキッチンで利用できるミールキットもあり、中長期での滞在に適う仕様になっている点も嬉しい
施設前に広がるビーチ。近隣には海中に設置されている白い鳥居に、“スズメ岩”とも呼ばれる夫婦岩がある
施設前に広がるビーチ。近隣には海中に設置されている白い鳥居に、“スズメ岩”とも呼ばれる夫婦岩がある
「FAV TOKYO 両国」。両国国技館はもちろんのこと、東京スカイツリーや浅草など“東東京エリア”観光のメインスポットにアクセスがよく、インバウンドを含めさまざまな観光ジャンルで人気を博している
「FAV TOKYO 両国」。両国国技館はもちろんのこと、東京スカイツリーや浅草など“東東京エリア”観光のメインスポットにアクセスがよく、インバウンドを含めさまざまな観光ジャンルで人気を博している
本年2月に開業した「FAV HOTEL」の「FAV LUX」ブランド第一号施設、「FAV LUX 長崎」。大浦天主堂駅程近くに位置し、草彅洋平氏監修の最大12名で利用できるプライベートサウナが導入されたことでも話題になった
本年2月に開業した「FAV HOTEL」の「FAV LUX」ブランド第一号施設、「FAV LUX 長崎」。大浦天主堂駅程近くに位置し、草彅洋平氏監修の最大12名で利用できるプライベートサウナが導入されたことでも話題になった

担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp

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