銀座で今行くべきホットスポット、「小布施 寄り付き料理 蔵部 銀座」のルーフトップテラス。銀座に居ながらにして、“東京タワー”と“東京スカイツリー”など、東京の景観を見渡しながら食事を楽しめる贅沢な空間だ
長野県の信州小布施町観光を振興させたことで定評のある「小布施 寄り付き料理 蔵部」。2018年からは「川上庵」「ベーカリー&レストラン沢村」を運営する㈱フォンスが運営を引き継ぎ、小布施観光のさらなる魅力創生に尽力してきた。同店が提供する“寄り付き料理”とは、江戸時代から酒蔵で働く蔵人たちが冬の期間に寝泊まりをしながら酒を造り、休息し、食事を寄り合いながらしてきた場が“寄り付き場”と呼ばれることから、そこで食されてきた料理をフィーチャーしたものだという。それらは信州の食材を中心に、シンプルながらもひと手間を惜しまずに素材の旨味を引き出すことを特徴とし、羽釜で炊く“信州大王イワナの炊き込みごはん”や信州牛、地元農家の野菜、信州の地酒やワインといった、“信州グルメの醍醐味”を楽しめるメニューになっている。
同店が“県外初”として銀座の昭和通り沿いに出店したのが、屋内店舗とルーフトップテラスの2フロアで開業した「小布施 寄り付き料理 蔵部 銀座(以下:蔵部 銀座)」だ。魅力的なルーフトップがいまだ少ない銀座において同店の開業は非常に喜ばしく、“トキ消費”を求めるお客さまを大いに満足させる空間が誕生したといえる。
そんな同店が初コラボとしてタッグを組んだのが、水質ランキング17年連続全国1位の一級河川、清流川辺川の伏流水を使って作られる熊本米焼酎、球磨(クマ)焼酎の“川辺”だ。
九州の焼酎というと芋を思い浮かべがちだが、そもそも焼酎は米焼酎に起源を持つという。中でも球磨焼酎は熊本県南部の人吉球磨(ヒトヨシクマ)地方で生産される米焼酎に限定され、原材料に人吉球磨産の米が使われ、同地で蒸留されたものだけに冠される名称だという。“川辺”を醸造する繊月酒造㈱は創業から球磨焼酎を造り続ける100年企業であり、地域限定商品である“川辺”においては仕込み水のみならず、酒米も川辺川の水100%で栽培された相良村産のものを使うというこだわりを見せている。
「蔵部 銀座」が今回のコラボに至った経緯として、同店が繊月酒造㈱の酒造りの姿勢に共鳴するものがあったという。プランの実装に際してはスタッフが現地に赴き、川辺川など“川辺”が造られる環境や地元の酒文化への理解を深めたそうだ。同店では引き続き「川辺」を楽しめるほか、今後もさまざまな造り手との協働を検討していきたいという。
いずれにせよ、大人が銀座の夜を楽しめる新たなホットスポットが誕生した。屋内店舗はもちろんだが、屋外が気持ちのよいこれからの季節、ぜひとも“川辺”とのコラボメニューを味わうべく、「蔵部 銀座」を訪れてみてもらいたい。
「小布施 寄り付き料理 蔵部 銀座」
https://www.obusekurabu.com/
「繊月酒造㈱」
http://www.sengetsu.co.jp/
担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp