お客さまからの情報を
生かしてこそ次につなげられる
同ホテルのコンシェルジュは、開業当初はゲストリレーションズという部署名でスタート。小島氏がレ・クレドールに加盟するに当たってコンシェルジュに名称変更し、現在は3 人のスタッフが活躍している。
「JAL のCA から転身しホテルのことを何も知らずに開業とともにゲストリレーションズに着任しました。転職の際、仕事内容について開業準備室に尋ねたところ、“旅館で言うところの女将のような仕事”と言われ、半信半疑でありながらも興味を覚え、ホテルに履歴書を送ったのを覚えています。当時、コンシェルジュ業務の内容を専門とする部署は地方ではまだめずらしく、地元のメディア等で取り上げられることで、コンシェルジュという言葉が、皆さまの耳にいくらかはなじんだのではと思っております。おかげさまで地元の方々とのコミュニケーションもスムーズに取れていると感じています」
長くコンシェルジュの職務に従事する上で小島氏が特に大切にしているのが、お客さまからいただく感想、コメントだという。
「ご案内を差し上げたお客さまから伺った感想やコメントをコンシェルジュの情報として蓄積しています。どのようなお客さまにどのようなご案内が最適なのか、こうした情報は自分たちのデータとしても貴重だと考えています」
さらに、小島氏はコンシェルジュの仕事を通して人としても育てられていることを感じると話す。
「常に人として成長したいと思っています。お客さまのお心を察し、何が最適なのかを考えご提案し、結果ご満足いただけたときが一番うれしいですね。最近は地元のお客さまより海外旅行の際にレ・クレドールのメンバーがいるホテルを紹介してほしいというご依頼もあります。仲間とコンタクトを取る度、レ・クレドールのネットワークのありがたさと国内外のメンバーの士気の高さを再認識して良い刺激となります。
観光地・金沢をご満喫いただくためにもコンシェルジュの担う役割は大きいと思います。また訪れたいと思ってもらえるように努力し、地域活性化に少しでも役立ちたいと思っています」
http://www.hnkanazawa.jp/