札幌グランドホテル チーフコンシェルジュ 岡西昭子氏
見よう見まねで始まった
コンシェルジュの仕事
もともとコンシェルジュ志望というわけではなかった札幌グランドホテルの岡西昭子氏。今や日本コンシェルジュ協会の会長を務める、コンシェルジュの第一人者である。岡西氏がコンシェルジュになるきっかけは、フロント業務を担当していたとき、お客さまからの観光や交通案内の要望が多く、上司に専任の案内係を置くことを提案したことに始まる。その後、要望通りに案内係が設けられたが、なんとその係に岡西氏が任命されたのだという。
「フロントの業務に集中できないから、そんな部署があったらいいなと思っていたのに、自分自身がそれを担当することになってしまったのです」と当時を振り返る。
新設されたデスクに名前をつけることになり、当時広まりつつあったコンシェルジュを採用。東京のホテルへ出張してコンシェルジュの仕事を見聞きして見よう見まねでスタートしたそうだ。
「先輩もいない部署なので、自分の仕事がこれでいいのか、どこまでやるものかも分からず暗中模索している状況が続きました。そんなときレ・クレドールのメンバーから、日本にコンシェルジュを広めるための活動に参加しないかとのお誘いを受け、メンバーになりました」