シャングリ・ラ ホテル 東京
チーフコンシェルジュ
齋藤 美紀 氏
暗中模索から始まった
コンシェルジュの仕事
齋藤美紀氏はシャングリ・ラ ホテル 東京でコンシェルジュチームを率いるチーフコンシェルジュとして活躍している。「私がコンシェルジュになるきっかけは、新卒で入社した横浜のホテルで入社11 年目に上司からコンシェルジュをやってみないかと声をかけられたことでした。当時、そのホテルにはコンシェルジュの部署はなく、私も英語力に自信がなかったこともあり、お受けするのをためらいました。しかし憧れの職業だったこともあり、意を決し挑戦することにしたのです」
働くからにはこの仕事を極めるつもりで向き合ったが、初めは知らないことばかり。まず、お客さまから問い合わせがありそうな場所に自ら足を運び、自分自身の眼で確かめることから始めた。コンシェルジュ協会の会員方にも相談し、何をどこまでどのように対応すべきなのかを見習っていったという。
「諸先輩方のアドバイスにとても助けられましたね。それは仕事で壁に当たったときは一人で悩んでいないで相談してきなさいということでした。答えを持っている人に聞いてできるだけ迅速にお客さまのリクエストに応えることが何より大切。悩んでいる時間を接客に当てなさいと。お客さまをハッピーにして差し上げることこそが一番大切なことなのだと教えられました」
その後、都内の外資系ホテルでコンシェルジュ知見をさらに広め、昨年4月からは現在のシャングリ・ラ ホテル東京のチーフコンシェルジュとして着任。自らの想い描くコンシェルジュチームの構築に日々奔走している。