ホテル日航金沢
宿泊部チーフコンシェルジュ
小島久枝氏
顧客層の変化にも速やかに対応。金沢の観光の一翼を担える存在に
北陸新幹線開業で
仕事の内容にも変化が
3 月の北陸新幹線開通で活況を呈する金沢。この地で開業21 年を迎えるホテル日航金沢の宿泊部チーフコンシェルジュが小島久枝氏だ。
「私どものホテルでは、日本人のお客さまがコンシェルジュを利用されることが多いのも、もともとの特徴ですね。名所、旧跡をはじめ、そのアクセス、お食事どころのご案内など内容は多岐にわたります。また、コンシェルジュをよくご利用いただいたお客さまのご子息が引き続きお越しくださるなど、世代をわたるお付き合いがあるのもありがたいことだと思います」
こうした今までの状況に加え、新幹線開業にともない仕事にも変化が現れたと話す。
「日本周遊のスポットの一つとして金沢を訪れる外国人のお客さまが増えたことで、白川郷など県外観光地への交通アクセスの問い合わせやさまざまな手配依頼メールが事前に届くなど、以前から東京のレ・クレドールメンバーが常としていた業務が金沢においても常化してきました。
また、シルバー世代のお客さまも急増しています。顧客層が広がったことに加え、コンシェルジュがテレビ等で取り上げられたことで、さまざまなお問い合わせが大変増えました。とてもうれしいことですが、こうしたことが、物理的にコンシェルジュならではの仕事の密度の希薄化につながらないよう臨機応変にコントロールしていくことも大切だと考えています」