上空から見る「WINDY FARM ATMOSPHERE」全貌。島根県出雲市の湖陵の海岸沿いに残る自然の断崖に作られた同エリアは、今後どのような発展を見せていくのだろうか?
㈱バルニバービが“地方創再生”の取り組みとして、島根県出雲市湖陵海岸沿いのエリアに新たなまちづくり「WINDY FARM ATMOSPHERE」第一期を始動させた。同エリアは、レストラン「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」、ホテル「IZUMO HOTEL THE CLIFF」及びホテル別棟の「VILLA WONDERLUST」に、ギフトショップと4種のテイクアウト店を併設したパーキングエリアの4エリアから構成されている(※今後、拡大の可能性あり)。
「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」外観。海に向かい全長40mのカウンター席が設置されており、どの時間帯に赴いても、湖陵の海岸沿いに広がる日本海の海の美しさと共に食事することができる
まずは「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」を紹介する。“食から始まる地方創再生”をコンセプトに掲げる同社の地方再創生事業の例にもれず、同店の取り組みでも地元島根県の伝統的な食材や調理法が各所に用いられている。薪で火を灯し、燻香までまとわせた特製グリラーで調理されるしまね和牛、出雲シイタケのステーキ、近郊の漁港で水揚げされる地魚のブイヤベースに、薪火で皮目まであぶり香ばしく仕上げた穴子を島根県仁多郡奥出雲盆地で栽培された仁多米と共に炊き上げる”土鍋ご飯など、シェフが地元の生産者と対話することで、素材の魅力を最大限引き出す料理を提供している。今回、出雲市における取組ということで、極力島根産の食材を使っているが、この点には、地元の生産者との協業に加え、フードマイレージを限りなくゼロにしていくという同社の食材に対する姿勢も反映されている。この取り組みは、「IZUMO HOTEL THE CLIFF」宿泊のお客さまだけが食することのできる朝食にも反映されており、“目覚めのしじみエスプレッソ”からはじまり、ネッカリッチ農法で育った卵の出し巻き卵、近郊漁港でとれた鰆の西京焼き(※定期的に変更予定)、しまね和牛の肉豆腐など、島根食材をふんだんに使った和朝食が提供されている。その他パーキングエリアには、しまね和牛をつかったグルメバーガーが食せる「出雲湖陵クリフバーガー」に、木次パスチャライズミルクや「出雲桃翠園」の抹茶、奥出雲の「井上醤油店」が販売する出雲むらさきなど、出雲食材を用いたアイスクリームが食せる「クリフエンド アイスクリーム」に加え、出雲地たまごのたまごかけごはんやしまね和牛のホルモン丼などや、魚介スープで中華そばを提供する「中華そば 出雲いのうえ」が、キッチンカーラーメンスタイルで入った。
次にリゾートホテル「IZUMO HOTEL THE CLIFF」について紹介したい。断崖を活用し、CAVE(洞窟)の中にいるかのようなデザインで構成された“自然一体型”の同ホテルは、全室オーシャンビュー、わずか8室という贅沢な空間となっている。中でも、各室に備え付けられているテラスのジャグジーから見る日本海の時の移り変わりは、何物にも代えがたいプレミアムな時間だ。また施設内に併設されたPRIVATE SAUNAも同施設を訪れたら、ぜひ体験してもらいたい。予約制となっており、プライベートな空間でサウナを楽しめるのはもちろんだが、海に向かいながら入るスタイリッシュなデザインの水風呂の気持ちよさが格別なのだ。ホテルには別棟の「VILLA WONDERLUST」もあり、こちらは一日一組限定、最大7名まで一緒に利用することができ、テラスには専用のサウナとジャグジーが併設されている。
“食を通して街づくりをする”男・佐藤裕久が、またひとつ、日本に魅力的な“場”を作った。今後、さらなる展開も予定されているといい、この地がどのように変貌していくのか、とても楽しみだ。
「WINDY FARM ATMOSPHERE」
https://windyfarm.jp/
担当:毛利愼 mohri@ohtapub.co.jp