交詢社通りからの店舗外観。気候が良い時期はオープンカフェのようにガラス窓が開けられ、開放的な雰囲気の中でコリドータイムを楽しむことができる
「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」がオープンした。1階にはいるトラットリア「イル カルディナーレ 銀座コリドー店 クッチーナ イタリアーナ(以下、イル カルディナーレ 銀座コリドー店)」をはじめ、同じく1階エントラス横にある「PROSECCO BAR」、2階の「CANVAS LOUNGE produced by P.C.M.」、「OMIKI BAR」、さらに客室を紹介制バーにした「Champagne Bar Room312 by LILI LA YURI」と、バラエティ豊かな飲食部門を㈱カーディナルが一手にオーガナイズしたことでも話題だ。
中でも、同社経営による「サバティーニ・ディ・フィレンツェ 東京店」を系列に持つ、トスカーナ料理を中心としたイタリア料理を提供する「イル カルディナーレ 銀座コリドー店」が、同社初の“朝食”を手掛けたことに注目が集まっている。なんとジャンルがイタリアンブレックファストなのだ。
むろん、朝食ビュッフェなどにイタリアンメニューが用意されているホテルは他にもある。しかし、イタリアンに特化した朝食メニューを提供しているホテルは、日本広しといえどほぼないといっていいだろう。特に都心のライフスタイルホテルでは皆無だといっていい。
そこでどんなメニューが提供されているのか? と興味を持つ読者も多いだろう。日によって若干の変更はあるが、基本は優しい味わいのズッパ(スープ)に、野菜たっぷりのサラダ、卵料理に数種の前菜、パスタもしくはリゾットなどが組み合わされる。これらに自家製のフォカッチャやミューズリーヨーグルトが添えられ、一日の活力が満たされるに十分なボリュームで提供されるのだ。
加えてドリンクバーの一品に、“大人の社交文化”をリードしてきたカーディナルらしい提案がある。プロセッコのフリーフローが用意されているのだ。これはホテルのコンセプトである‟酔いしれる“を、朝食タイムにも味わってもらいたいということで加えられた。プロセッコと共に贅沢に過ごす朝時間が、銀座コリドー街での滞在をより彩り豊かな想い出にしてくれること請け合いだ。
もちろん、「イル カルディナーレ 銀座コリドー店」の魅力はディナータイムも然りだ。フィレンツェ名物のTボーンステーキや‟イタリアン グルメ スライス ピッツァ”など、同店の人気定番メニューを始め、カジュアルでありながらリッチな料理が数多く用意されている。同社が独自に輸入するワインやプロセッコも数多く揃えられており、ホテル内レストランではあるが、本格的なディナーから、前菜とワインといった軽やかな使い方まで、さまざまなシチュエーションで楽しめるメニュー構成になっている点も嬉しい。
現在、平日はランチメニューのみとなっているランチタイムも、ゆくゆくはアラカルトメニューにも対応していきたいという。そうなれば朝に続き、昼時間にも‟酔いしれたい“お客さまが数多く訪れることだろう。
インバウンドも戻り、銀座の人出もかつての盛り上がりを取り戻しつつある。その中で、近年若者の街へと変化したコリドー街に、“若者も大人も共に”楽しめる空間が生まれたように思う。今後の展開に期待したい。
イル カルディナーレ 銀座コリドー店 クッチーナ イタリアーナ
https://il-cardinale-ginza-korido.com/
担当:毛利愼 mohri@ohtapub.co.jp