それら制約には、税制や会計基準、法律をはじめ、地域別に求められる直接金融や間接金融のホテルに対するスタンスの違いを含み、所有者側に投融資する際にどのような賃料を求めているのか等といった外部要因の影響が大きいと言えます。
例えば、制度的にもまた関係者の知識的にも十分に成熟したファイナンス環境等の外部環境を前提とする国やホテルマーケットでは、ホテルの事業リスクに対して高い知識を有していることから、歩合賃料や固定賃料と歩合賃料を組み合わせたハイブリッド型賃料、あるいは複数の計算式から求められる賃料のうち高く求められる賃料条件等を採用する等の傾向があります。
2021年8月27日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考
第456回 コロナ禍における世界のホテル賃貸借契約調整
【月刊HOTERES 2021年08月号】
2021年08月26日(木)