ああ白虎隊
福島観光の印象としてイメージされるのは、第一に会津藩がある。景色としては会津磐梯山があり、それと同時に「白虎隊」があげられる。1880 年代の幕末維新においては薩摩・長州の官軍と徳川幕府最後の砦として残った会津藩との戦い、戊辰戦争、に象徴される会津城攻めの大決戦の中で、16 ～ 17 歳の男子を集めた少年隊があり、これが白虎隊と名付けられた。会津藩敗色濃厚の中、白虎二番隊は生き残った十数名で戸ノ口原合戦場から退却し、滝沢峠を通り、飯盛山にたどり着くと、鶴ヶ城の天守閣は黒煙を上げて陥落しつつあった。少年隊兵士はこれを見て、「城は陥落したが、今は主君のために殉じよう」と全員が自決した。この勇壮な悲劇は、今も福島県民の心に強く残されている。そして、飯盛山には「白虎隊十九士の墓」として認定されており、ここを訪れる全国からの観光客は年間200 万人を超えるという。

面積は全国第3 位
福島県の面積は13783.9?で全国第3 位と、岩手県より小さく、長野県より大きい。人口は188.2 万人で全国21 位。三重県より多く、岡山県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は11.6％、15 ～ 64 歳の生産年齢人口は57.7％、65 歳以上の老年人口は30.7％で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は5.6 兆円で全国21 位。一人当たり所得は297.1 万円であり、全国で山梨県県に次いで21 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は1.6％、第2 次産業は34.0％、第3 次産業は64.5％で、全国平均と比べると第2 産業比率が高い。工業出荷額は5.2 兆円で全国22 位、人口当たりは276.0 万円で全国21 位となっている。


ホテル・旅館客室数は順調な伸び
飲食店数は14 年で8296 店。内訳をみると、食堂・レストランが1161 店で14.0％、専門料理店が2277 店で27.4％を占める。その中で多いのは中華料理店の940 店で11.3％を占める。次いで日本料理店が611 店の7.4％と続いている。そのほか、すし店が327 店（3.9％）、そば・うどん店が400 店（4.8％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1856 店（22.4％）、酒場・ビアホールは1653 店（19.9％）と多く、両者で42.3％を占める。以上のほか喫茶店は406 店（4.9％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は193 店（2.3％）である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1038 店である。ホテル・旅館の施設数は18 年で1543 軒、客室数は4 万1888 室で、2010 年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 12.6％に対して当県は▲7.9％で平均を下回るが、客室数は全国の5.0％に対して当県は16.3％の伸びで平均を上回っている。

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