千葉県観光とデイズニーリゾート
千葉県の観光入り込み客数は、2012 年の調査では、県全体で延べ1 億5510 万人を記録している。観光消費額の推計値は1 兆82 億円となっている。平成23 年度の県民所得17.5 兆円と対比すると、約6%のウエイトを占める。観光入り込み客数を地域別にみると、第1 位が浦安市で3946 万人、県の25%を占める。2 位が千葉市で2371 万人、3 位木更津市1919 万人、4 位成田市の1344 万人。4 市で9580 万人と6 割を占める。浦安市はデイズニーリゾートによる集客が多く2750 万人を占める。消費金額の上でも大きく貢献している。木更津には海ほたるパーキングエリアがあり、成田には新勝寺と空港が寄与している。
第1 次産業比率が高い
当県の面積は5156.6㎢で全国28 位と中位に位置する。人口は614.2 万人で6 位。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口13.0%、生産年齢人口63.2%。老年人口23.9%となっており、生産年齢人口比率がやや高い。県民分配所得は17.5 兆円で全国6 位。関東では埼玉県に次いで高い。一人当たり所得は282.0 万円で全国15 位とベスト10 からかなり外れる。産業別では、1 次産業1.2%、2 次22.9%、3 次75.9%で、全国平均と比べると1 次産業比率が高く、首都圏では埼玉、神奈川に比べてかなり高い。一人当たり工業生産額は201.5 万円で全国25 位と比較的低い。
ホテル数の伸びは低い
飲食店は09 年で2 万3995 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは2366 店で9.9%を占める。専門料理店は7240店で30.2%。その中では、中華料理店が多く2884 店で12.0%を占める。次が日本料理店で1991 店、8.3%と続いている。その他、そば・うどん店は1456 店(6.1%)、すし店は1248 店(5.2%)ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは6415 店(26.7%)、バー・キャバレー・ナイトクラブは2771店(11.5%)と両者あわせて38.2%と全体の4割弱を占める。そのほか、喫茶店は1457 店(6.1%)、ハンバーガーその他の飲食店は980 店(4.1%)となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1777 店ある。2012 年のホテル数は173 軒、客室数は2 万8242 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3%に対して63.2%、客室数は105.1%に対して76.3%と、ともに全国平均を下回る。
※このほか本誌では経済的地位、年齢区分、工業統計、飲食店動向、県庁所在地の世帯あたり年間外食支出、都市別商業動向、外食チェーン出店状況、婚姻・離婚動向、各都市の人口増減率と小売販売増加率との相関、各都市の人口推移、長期商業統計、温泉地宿泊者数、ホテル・旅館数、観光・行楽活動参加率、各都市の人口一人あたり小売商品販売額を掲載しています。
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【月刊HOTERES 2015年09月号】
2015年09月18日(金)