星野リゾート(長野県軽井沢町)は、京都市内で新たにホテル 3 施設を開業する。新型コロナウイルス感染症の影響で、短期間で営業を停止した既存ホテルを再活用し、低価格帯の都市観光型ホテルブランドに生まれ変わらせる。4 月 15 日には、「OMO3 京都東寺」と「OMO5京都三条」の2施設を開業。ともに客室は約 120 室で、エントランスのデザインなどに東寺や高瀬川といった施設周辺の観光地を取り入れている。
今秋には東山区の祇園エリアで「OMO5京都祇園」をオープンする。市内中心部に進出し、新型コロナウイルス感染症収束後の観光需要の取り込みを狙う。「OMO3 京都東寺」は、新型コロナの影響で昨年4月に民事再生法を適用した WBF ホテル&リゾーツ(大阪市)が運営していたホテルであり、「OMO5 京都三条」も、1 年足らずで閉業した「アリエッタホテル京都」を改装したものだ。なお、同社は 2009年に京都・嵐山の老舗旅館を再生した高級旅館「星のや京都」を開業し京都に初進出。今年 4 月以降に 3 施設を立て続けに開業することで、市内の主要観光地に近いエリアをほぼ押さえることになる。
OMO5京都三条のロビーイメージ図