函館地区谷地頭温泉

　ようやく盛り上がったGoToキャンペーンもコロナ拡大によってストップがかかったが、北海道観光では札幌と並んで人気が高いのは函館地区である。五稜郭公園あり、函館山ロープウェイあり、五稜郭タワー、函館公園など人気の名所がひしめき合う。その中で上位の人気スポットに挙げられているのが、谷地頭（やちがしら）温泉である。当地は函館山の麓にあり、立待岬にほど近いところに位置する。1953（昭和28）年に函館市営温泉としてスタートしたが、その後2013（平成25）年に民営化され、リニューアルオープンした。市電の谷地頭電停から近くアクセスがよい。入り口近くには大型トランクが入るロッカーがあり、タオルやシャンプーなどがセットとなる「手ぶらセット」もあり親しみやすい。露天風呂は、函館らしく五稜郭をかたどった星型の浴槽で地元密着の雰囲気が人気を得ている。

一人当たり所得全国36 位

　北海道の面積は83424.4km2で全国第1 位。人口は526.8万人で全国8 位。福岡県より多く、兵庫県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は10.9％、15 ～ 64 歳の生産年齢人口は57.7％、65 歳以上の老年人口は31.4％で、全国と比較すると、老年人口比率がやや高い。県民分配所得は14.3 兆円で全国9 位。一人当たり所得は268.2 万円であり、全国で秋田県に次いで36 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は4.7％、第2 次産業は17.8％、第3 次産業は77.5％で、全国平均と比べると第3 次産業比率が高い。工業出荷額は6.3 兆円で全国19 位、人口当たりは119.3 万円で全国44 位となっている。

ホテル数、客室数とも伸び率は平均を下回る

　飲食店数は14 年で2 万8319 店。内訳を見ると、食堂・レストランが2393 店で8.5％、専門料理店が6611 店で23.3％を占める。その中で多いのは中華料理店の2337 店で8.3％を占める。次いでその他の専門料理店が2101 店の7.4％と続いている。そのほか、すし店が1229 店（4.3％）、そば・うどん店が1263 店（4.5％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは7811 店（27.6％）、酒場・ビアホールは5735 店（20.3％）と多く、両者で47.9％を占める。以上のほか喫茶店は2434 店（8.6％）、ハンバーガーなどそのほかの飲食店は755 店（2.7％）である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は2169 店である。ホテル・旅館の施設数は、18 年で2868 軒、客室数は11 万1049 室で、2010 年からの伸び率を見ると、施設数は全国の▲ 12.6％に対して当道は▲ 15.4％、客室数は全国の5.0％に対して当道は▲ 3.3％の伸びで、ともに平均を下回っている。

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